シーズン16 登場人物
⚪️ 明日香さん 当時30歳
今回の相談者。大好きな彼氏とその後結婚。今は新婚時代のことを書いています。
⚪️ 恭介 当時31歳
合コンで知り合った明日香さんの夫。とても優しい。と思っていたら、過去に婚約者がいたことが発覚。
⚪️ 恭介の姉（朝子）当時33歳
恭介のことを溺愛している、、っぽいが、今回の旅行で不倫していることが発覚。明日香さんはまだ、この人に心を開いていいのかどうかわからない。
⚪️ 朝子の彼氏 大森 当時39歳
既婚者、幼稚園くらいの娘がいる。
⚪️ エマさん 恭介の元婚約者 当時29歳
次々と恭介のことを明かしていくが、本当に肝心なことは言わないので、信じていい人なのかどうか、まだわからない。
⚪️ 良美 美容師
恭介のことを、恭ちゃんと呼ぶ女。
明日香さんLINE
「二人で、
話したいことがあります。」
深夜に明日香さんが送ったLINEに
エマさんからの返信は早かった。
エマさんLINE
「ご連絡ありがとうございます。
わかりました。
日程は、、」
多くを聞いてこなかったエマさんは
きっと何かを
察してくれたのだろう。
それからすぐに、
会う日程が決まった。
明日香さんは、寝室のドアを開ける。
急にリビングで寝ていたら
怪しまれるので、いつものように、
恭介の隣で寝ようと思った。
明日香さん
（・・・・・）
隣で寝息を立てる恭介を
無感情のまま見つめる。
通常なら、
朝まで眠れないだろうか。
考え過ぎて、涙が溢れるだろうか。
そんなことを思うが、
意味がわからな過ぎて、
今は感情が、無なのだ。
明日香さんはこの日
ちゃんと眠気は襲ってきて
それから普通に眠れた。
◆
翌朝。
目が覚めると、
恭介はまだ寝ていた。
明日香さんはゆっくり体をおこすと
自分の携帯を開く。
するとグループLINEに、
朝子から連絡が来ていた。
きっと朝子も気にして
待っていたのだろう。
朝子LINE
「おはよう、昨日はどうなった？
あれから携帯見れた？」
明日香さんは、返事に迷ったが
今は嘘をつくことに決めた。
明日香さんLINE
「おはようございます。
すいません・・・
実は・・・あれからなかなか
彼が寝なくて・・・
そしたら私、彼が起きている間に
やらないといけない仕事を思い出して
その仕事をしていたら
そのまま私も眠くなってしまって・・」
朝子LINE
「えっ、そうなの？
あいつ、、
なかなか寝てくれなかったんだ。
でも私だったら、彼氏が怪しかったら
仕事放っておいて
携帯見ちゃうけどな。
またチャレンジするの？」
明日香さんLINE
「はい。それは
そうしたいと思います。」
朝子LINE
「うん、大変だとは思うけど
頑張ってみて。」
エマさんLINE
「おはようございます。
焦らず、良いタイミングで
みてみてください・・・
きっと、
勇気もいると思うので・・」
それから明日香さんは、
いつも通りの、
朝のルーティーンをこなす。
恭介
「おはよう。もう起きてんだ。
昨日は何時までやってたの？」
恭介がいつもの時間に
機嫌よく起きてきた。
明日香さん
「１時過ぎくらいかな。
全部終わらなかったんだけど
もう眠気に負けて寝ちゃって・・
だから今日少し、
残業してこようと思う。」
恭介
「えっ、そうなの？わかった。
無理しないでね。」
明日香さん
「ありがとう。
ご飯も、デスクでおにぎりとか
食べながらやるからさ、
恭介くんも、
食べておいていいからね。」
◆
その日の夜。
明日香さんはまた、
あの渋谷の
薄暗いカフェに来ていた。
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