シーズン16 登場人物
⚪️ 明日香さん 当時30歳
今回の相談者。大好きな彼氏とその後結婚。今は新婚時代のことを書いています。
⚪️ 恭介 当時31歳
合コンで知り合った明日香さんの夫。とても優しい。と思っていたら、過去に婚約者がいたことが発覚。
⚪️ 恭介の姉(朝子)当時33歳
恭介のことを溺愛している、、っぽいが、今回の旅行で不倫していることが発覚。明日香さんはまだ、この人に心を開いていいのかどうかわからない。
⚪️ 朝子の彼氏 大森 当時39歳
既婚者、幼稚園くらいの娘がいる。
⚪️ エマさん 恭介の元婚約者 当時29歳
次々と恭介のことを明かしていくが、本当に肝心なことは言わないので、信じていい人なのかどうか、まだわからない。
明日香さんがお風呂から上がると、
恭介はテレビのついたリビングで
携帯ゲームをやっている。
と、
いつも思っていたが、
あれはゲームじゃなくて
もしかして誰かとメール?
これまで恭介のことを
疑ったこともなかったので
携帯をいじっているのは
ゲームをしているか
SNSをしている時としか
想像していなかった。
恭介
「ん??どうしたの?
見惚れてた(笑)」
明日香さん
「あ、うん(笑)見惚れてたっ。」
それから2人はいつものように
たわいのない話をしていたが、
今日に限って、
恭介がなかなか寝ない。
明日香さんは普段
夜更かしが得意な方ではないので
だんだん眠くなってきた。
明日香さん
(もしかして・・お義姉さんが
恭介くんに、、何か入れ知恵とか
してないよね・・・)
急に、怖くなってきた。
まだ、誰を信じていいか
わからないのだ。
けれど、
このまま眠るわけにいかない。
明日香さん
「あっ、そうだっ。」
明日香さんが突然大声を出す。
恭介
「えっ。どうしたの?」
明日香さん
「大変だ、、明日の仕事の資料
抜けてるところあったんだった・・
すぐにやらないと・・」
恭介
「えぇっ、今から?」
明日香さん
「うん、急いでやらなきゃ。」
恭介
「そっか、、なんか
手伝えることある?」
明日香さん
「大丈夫。
そう言ってもらえるだけで
嬉しいから。
だから先に寝てていいよ。」
恭介
「わかった。無理しないでね。
おやすみ。」
恭介はそのまま、寝室に向かった。
自分でもよくこんな
咄嗟の嘘がつけたと驚く。
都内の、二人暮らし用の部屋。
リビングと寝室は隣り合わせで
いつもその扉はわざわざ閉めないが
その日は明かりが入るので
恭介には扉を閉めてもらった。
◆
明日香さんは、パソコンを開く。
仕事はいくらでもあるので
まずは本当に
実際の仕事の作業をしてみる。
エマさんたちに
LINEでも送ろうかとも思ったが
何を送ったらいいのかわからない。
30分後。
恭介は普段、
眠りにつくのが早いので
明日香さんは、そっと扉を開けて
恭介の顔を覗き込む。
明日香さん
「恭介くん・・・」
あえて、名前を読んでみるが
全く反応がない。
携帯は、枕元に置いてある。
明日香さん
「……」
その携帯にそおっと手を伸ばす。
。。。。。
寝返りも打たず
爆睡している様子で
すんなり取れた。
(でも・・パスワードが
違う可能性もあるよね・・
もし変えてるなら、
私に覗かれることも
想定してるってことになるけど・・)
明日香さんはリビングに戻り
ソファーに座る。
どうしても、手が震えるが
その指で、
パスワードボタンを押す。
明日香さん
「…あ…えっ、、」
なんと、
パスワードは
変わっていた。
明日香さん
「そんな・・・・」
いつから?
また、頭が混乱してきた。
-----------------------