シーズン16 登場人物
⚪️ 明日香さん 当時30歳
今回の相談者。大好きな彼氏とその後結婚。今は新婚時代のことを書いています。
⚪️ 恭介 当時31歳
合コンで知り合った明日香さんの夫。とても優しい。と思っていたら、過去に婚約者がいたことが発覚。
⚪️ 恭介の姉（朝子）当時33歳
恭介のことを溺愛している、、っぽいが、今回の旅行で不倫していることが発覚。明日香さんはまだ、この人に心を開いていいのかどうかわからない。
⚪️ 朝子の彼氏 大森 当時39歳
既婚者、幼稚園くらいの娘がいる。
⚪️ エマさん 恭介の元婚約者 当時29歳
エマさんとの婚約中
恭介は、もう1台の違うiPhoneで
浮気相手の美容師と
やりとりをしていた。
通常ならもっとそこで
その美容師とのことを
掘り下げるのが
ナチュラルな流れかもしれないが
話す方のエマさんも
話を聞いている方の明日香さんも
ずっと混乱しているので、
話があっちこっちいくようだ。
ちなみに朝子といえば
2人の話を、じっと聞いているだけ。
明日香さん
「わざわざ今回、実家にまで
ああして押し掛けたのは
・・・何か、
理由がありますか。」
エマさん
「それは、、彼のことも、
彼のお母さんのことも・・
こんなこと、
お姉さんの前で言うのも
気が引けますけど・・・
許せないからです。」
明日香さん
「それは。。。じゃあ、、
彼のことを、恨んでる、、
っていうことでしょうか・・」
エマさん
「はい。そうです。」
エマさんは、唇をギュッと結んだ。
これは、ちょっとやそっとの
恨みではなさそうだ。
明日香さん
「その理由を、、伺えますか？」
エマさん
「いえ、
今日は話せません。」
明日香さん
「は、、、」
エマさん
「でも、この先ちゃんと話します。
だからその前に、明日香さんに
お願いがあるんです。」
明日香さん
「・・私に、、ですか・・」
エマさん
「はい。、、、、あの
私が恨んでるのは、当たり前ですが
あなたじゃありません。
むしろあんなサイコパスと
すでに入籍までしてしまって、
この先が心配です。」
明日香さん
「さ、、サイコパス・・ですか・・・」
こんなことを言われても尚まだ
（この人、大丈夫かな、、）
と思っている自分がいる。
その話の全てを信じるには
判断材料が何もないし、
自分が長くそばにいるのは、
今は、恭介の方だ。
明日香さん
「そのお願いというのは、、
なんでしょうか・・」
エマさん
「私、、後悔しているのは
彼のことを色々見つけた時も
言われた時も、
何にも証拠を残してなかったんです。
ショックすぎて
何も頭が回らなかったというか
そんなことしなきゃいけないって
思いも寄らなくて・・・」
明日香さん
「あぁ・・・でも、、そうですよね・・
付き合っている人との会話を
録音しようだなんて
私も今まで、一度もそんなこと、、」
思ったことはない。
エマさん
「でもそのおかげで私は
頭がおかしい扱いをされた挙句
私の方が浮気していたとか、
その他、、、いや、、
この先のことはまた
詳しく話しますけど・・・
。。本当に、後悔しています、、
だから、明日香さん、お願いします。
彼の携帯が2台ないか、
もしくは他の女性との
やりとりがないか、
調べてみてもらえませんか。」
明日香さん
「えぇっ、、、
いやでも、さすがにもう、
その時のやりとりは、、
消したんでは・・」
エマさん
「おそらく一旦、私に見つかった後に
証拠隠しのために解約したんですけど
また、持ってる可能性があります。
明日香さんは彼のカードや
お給料の管理、してないですよね。」
明日香さん
「・・して、、ないです・・
お金の管理は今のところ
それぞれでやってるので・・」
エマさん
「それなら、、、可能性はあります。
お願いします。
本当に、この通りです・・・
でももしこれで、
何も彼に怪しいところがなければ
・・・私はこの先一生
明日香さんにも、ご実家にも
絶対に近づかないと約束します。
誓約書を書いてもいいです。」
エマさんは、泣きそうな表情で
朝子にも深く頭を下げた。
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