シーズン16  登場人物

 

⚪️ 明日香さん 当時30歳

 今回の相談者。大好きな彼氏がいるが、その後結婚した。今は新婚時代のことを書いています。

 

⚪️ 恭介 当時31歳

 明日香さんの夫。明日香さんのことを想っていてとっても優しい。と、思っていたら、過去に婚約者がいたことが発覚。

 

⚪️ 恭介の姉(朝子)当時33歳

 恭介のことを溺愛している、、っぽいが、今回の旅行で不倫していることが発覚。

 

⚪️ 朝子の彼氏 大森 当時39歳 

 既婚者、幼稚園くらいの娘がいる。

 

⚪️  エマさん 恭介の元婚約者 当時29歳

 

 

 

 

隠れ家のような、渋谷のカフェ。
 
薄暗い店内に、デザインの違う
オシャレな椅子やテーブルが
並んでいる。
 
 
そこで、小柄で綺麗な女性が
朝子を見つけて立ち上がり
ぺこりと会釈をした。
 
 
 
 
朝子
「あぁ、エマさん、久しぶり。」
 
 
 
エマさん
「お久しぶりです・・・
 
 あの、、、
 
 エマです、、初めまして・・」
 
 
 
 
明日香さん
「初めまして・・明日香です・・」
 
 
 
 
お互い、苗字は言わなかった。
 
多分、エマさんが苗字を名乗っても
明日香さんは
名乗らなかっただろう。
 
 
 
初対面だが、エマさんの
声が上擦っているのがわかる。
 
 
 
朝子
「とりあえず座って、、
 なんか注文しよう、、、」
 
 
 
エマさん
「あ、はい・・・」
 
 
 
 
勢いで来てしまったが
明日香さんはものすごく
緊張していた。
 
 
よく考えてみたら今までの人生で
付き合った人の元彼女
しかも婚約者に会うなんて
初めての経験だし
 
エマさんにとっては、
婚約破棄した相手の奥さんが
目の前にいるのだから、
もっと心中複雑だろう。
 
 
 
 
エマさん
「あの・・先日は突然、
 申し訳ありませんでした・・」
 
 
 
エマさんが深々と頭を下げる。
 
 
 
 
明日香さん
「えっ、いや、、あの、、
 私はよくわからなかったので
 何も謝っていただくようなことは・・」
 
 
 
 
エマさん
「本当はちゃんと、、
 ちゃんと話をしに行くつもりでした。
 
 でも、玄関まで行ったら・・・
 お母さんと彼が
 すごい形相で立っていて
 
 そしたらなんかもう急に
 腹が立ってしまって・・・」
 
 
 
 
朝子
「いや、ちょっと待って
 急にそこから話されても
 わからないから・・・」
 
 
 
 
エマさん
「あっ、そうですね・・・
 ごめんなさい。落ち着きます・・」
 
 
 
 
なんだか朝子が
とても頼りになる。
 
 
本当は昨日、
エマさんと二人で会った方が
いいのかなという気持ちも
一瞬よぎったりしたが
 
ここまでの流れの中で
朝子もエマさんも何か
嘘をついているようには思えない。
 
 
 
とはいえまだ、
何も聞いてないけれど。
 
 
 
 
 
 
エマさん
「えっと・・・あの、、
 
 明日香さん、、とお呼びして
 よろしいでしょうか。」
 
 
 
 
明日香さん「はい、、、」
 
 
 
 
エマさん
「もう、、入籍は、、、」
 
 
 
 
明日香さん
「はい、しました、、、、」
 
 
 
 
 
エマさん
「・・・・・」
 
 
エマさんは、深く息を吸い込んで
そして吐き出す。
 
 
 
 
 
エマさん
「そうですか・・・」
 
 
 
明日香さん
「・・・・・」
 
 
 
エマさん
「・・・・・・・」
 
 
 
 
明日香さん
「あの、それで、、、、
 
 もういきなりですけど、、、
 
 この間、彼の実家に来て、
 エマさんが叫んでいたこと、、、、
 
 嘘つきですから
 騙されないでね!!
 
 
 っていう言葉・・・
 どういう意味か、
 教えてもらいたいんです・・・」
 
 
 
 
 
エマさん
「・・・・あぁ、はい、、
 
 あの時はすいません。
 顔も見ないであんなこと
 急に叫んでしまって・・・・
 
 追い返されそうだったので
 少しでも伝えたくて・・・」
 
 
 
 
 
明日香さん
「はい、、あの言葉があったから
 気になってこうしてお姉さんに
 連絡させてもらいました。」
 
 
 
 
 
 
エマさん
「そうですか、、じゃあ
 ああして私が行った意味は、
 
 ・・・あったんですね。」
 
 
 
 
 
明日香さん
「・・・」
 
 
 
 
 
 
エマさん
「私、、、実は今、
 
 
 明日香さんの顔を見て
 ・・・彼に対して
 
 さらに
 怒りが増してます。」
 
 
 
 
 
 
明日香さん
「・・・え?
 
 どういう意味ですか?」
 
 
 
 
 
隣で朝子も、不思議そうな顔で
首を傾げていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※あぁ、こんな中途半端に
続きは明日ー、なんてなると
 
読んでいる方も流石に
気になると思いますので
もう1つ今夜中にアップしますっ!