シーズン16  登場人物

 

⚪️ 明日香さん 当時30歳

 今回の相談者。大好きな彼氏がいるが、その後結婚した。今は新婚時代のことを書いています。

 

⚪️ 恭介 当時31歳

 明日香さんの夫。明日香さんのことを想っていてとっても優しい。と、思っていたら、過去に婚約者がいたことが発覚。

 

⚪️ 恭介の姉(朝子)当時33歳

 恭介のことを溺愛している、、っぽいが、今回の旅行で不倫していることが発覚。

 

⚪️ 朝子の彼氏 大森 当時39歳 

 既婚者、幼稚園くらいの娘がいる。

 

⚪️  エマさん 恭介の元婚約者 当時29歳

 

 

 

 
 
恭介が携帯で、ゲームをし始めた。
 
その間に明日香さんも
LINEをチェックしようと思って
携帯を手に取る。
 
 
 
朝子LINE
「大体の内容はあんな感じだけど 
 エマさんが明日香さんに会うために
 わざわざウチまで来たって・・
 相当なにか
 言いたかったんじゃない?
 
 とりあえず日程が、、、、、」
 
 
 
そんな感じで、
幾つか候補が来ていたが
かなり直近の日程ばかりだったので
相手も、早く会いたいのだという
気持ちが伺える。
 
 
 
(明後日なら仕事の後に
 会えそうだけど・・・
 
 私普段そんなに残業ないし、、
 こんな急な日程、恭介くんに
 なんて言おう・・・)
 
 
 
 
明日香さんLINE
「明後日なら行けそうですけど、
 
 恭介くんに
 (仕事の後に予定がある)
 って伝えるには
 その理由が思いつかないので
 
 お義姉さんと二人で食事するって
 伝えていいですか。」
 
 
 
 
朝子LINE
「もちろんそれでいいけど・・・
(仕事の後に友達と会う)
 じゃだめなの?
 
 恭介って、いつどこで
 誰と何してたって、いちいち
 伝えないといけないタイプ?
 
 っていうか俺も行くって
 言い出しそうだけどな。」
 
 
 
 
明日香さんLINE
「決まりはないですけど
 これまでお互いそうしていたので
 急に言わないのもなって
 思いまして・・
 
 俺も行くって、、言いますかね・・」
 
 
 
 
朝子LINE
「分かった、じゃあ待って。」
 
 
 
 
 
 
その時急に、恭介の電話が鳴る。
 
 
 
 
 
 
恭介
「ん。姉さんだ。
 こんな時間になんだ??」
 
 
 
 
朝子が恭介に電話をかけた。
 
 
 
 
朝子電話
「あぁ、恭介。あのさ急なんだけど
 明日の夜、明日香さん貸して。」
 
 
 
 
恭介電話
「えっ、貸してってなんだよ
 人の奥さんをモノみたいに。
 
 しかも明日急にだなんて
 無理だよ。」
 
 
 
 
朝子電話
「何?明日香さん、
 なんか用事あるの?
 
 っていうか聞いてもないのに
 どうして恭介が断るのよ。
 
 明日香さんに直接じゃなくて
 わざわざ恭介を通してるじゃない。」
 
 
 
 
恭介電話
「・・理由はなんだよ。
 それがわからないと
 明日香ちゃんに伝えられないよ。
 
 あの男のことだったら・・」
 
 
 
 
朝子電話
「違うわよっ!もう、、、
 ちょっとは察してよっ!
 
 私ちょっと・・ 
 婦人科系の病気かも知れなくてさ。」
 
 
 
 
恭介電話
「えっ。ほんと?大丈夫なの?」
 
 
 
朝子電話
「全然大丈夫なんだけど、、、
 
 もう、こんなこと
 弟に言いたくないの!だから
 ・・ちょっと明日香さんに
 話だけでもさせてよ。」
 
 
 
 
恭介電話
「あ、、うん、分かった。」
 
 
 
 
 
そんな流れがあって、
なんだかナチュラルに
明後日の約束が決まった。
 
 
朝子の嘘の機転が早くて
それはそれで、不安にもなるが
そんなわけで、
 
 
 
恭介の元婚約者と会う日程が決まった。
 
 
 
 
▪️
 
 
 
その日、明日香さんは
朝子と待ち合わせをして
渋谷にある
隠れ家のようなカフェに向かった。
 
 
目的地までのわずか5分の間
 
 
 
朝子
「今日の話次第では、
 明日香さんは恭介への
 見方が変わるかもしれないよ。
 
 まぁ、私もだけど。」
 
 
 
明日香さん
「・・・どうでしょうか、、
 
 人を好きな気持ちって
 そんなに簡単に
 周りの意見で左右されて
 変わるものでしょうか・・・」
 
 
 
 
朝子
「・・・それは、
 
 難しい質問だけどね。」
 
 
 
 
 
カフェに入ると、
 
 
 
小柄で綺麗な女性が
朝子を見つけて立ち上がり
ぺこりと会釈をした。
 
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーー