シーズン16  登場人物

 

⚪️ 明日香さん 当時28歳

 今回の相談者。大好きな彼氏がいる。

 

⚪️ 恭介 当時29歳

 明日香さんの彼氏。明日香さんのことを想っていてとっても優しい。

 

⚪️ 恭介の姉(朝子)31歳

 恭介のことを溺愛している、、っぽいが、今回の旅行で不倫していることが発覚。

 

⚪️ 朝子の彼氏 大森 37歳 

 既婚者、幼稚園くらいの娘がいる。

 

 

 

 

そんなわけで場面は切り替わり、

 

 

あの金沢旅行から

半年以上が経過していたが

その間大森さんと朝子は

そのまま不倫を継続しているらしい。

 

 

恭介はあれから姉を避けていて

実家の集まりでは会っていたが

さすがに親の前では話さないので

 

朝子からは一方的に

ポエムのような

メールが入ってきているのを

明日香さんも時々聞かされているくらいで

 

そのくらいの距離感がちょうどいいと

恭介も言っていた。

 

 

 

そんな時中で、

29歳になった明日香さんと、

30歳になった恭介。

 

 

明日香さんは、

誕生日にプロポーズされ

幸せの絶頂だった。

 

 

 

 

 

 

 

ある日、

明日香さんは菓子折を持って

恭介の実家の前に立っていた。

 

 

恭介の実家は神奈川にあり

都内からさほど遠くはなかったが

明日香さんが

ご両親にお会いするのは

初めてのことだった。

 

 

 

ちなみにこの日、

姉の朝子は呼んでいない。

 

 

 

それはまた、

両家の顔合わせの時でいいからと

恭介の方が、気を遣ってくれた。

 

 

 

 

明日香さん

「さすがに緊張するな・・・

 大丈夫かな、私・・・」

 

 

 

恭介

「大丈夫だよ、明日香ちゃんなら

 絶対に気に入ってくれる。

 

 特に母さんが!!」

 

 

 

明日香さん

「そうかな・・・

 そうだと嬉しいけど・・・」

 

 

 

 

 

明日香さんは

心臓をバクバクさせながら

玄関のチャイムを押す。

 

 

 

 

 

 

恭介の母

「あらーー!!

 初めまして!!!」

 

 

 

中から出迎えてくれたお母さんは

パァッと明るい雰囲気の

とても綺麗な方だった。

 

 

 

 

明日香さん

「はっ、はじめまして!!

 ●●明日香と申します!

 

 本日は、よろしくお願いいたします。」

 

 

 

 

 

明日香さんは、

穏やかそうなお母さんの雰囲気を見て

安心したのを覚えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

室内に入ると、

ソファーにお父さんが腰掛けていて

 

整理整頓されたリビングに

お花が綺麗に飾られていて

恭介くんはここで育ったのかと

嬉しくなったりもした。

 

 

 

 

恭介の父

「あぁ、はじめまして。

 恭介の父です。

 

 狭いところですが、どうぞ。」

 

 

 

それからまた明日香さんは

菓子折などを渡しながら

改めて挨拶をし、恭介と並んで腰掛けた。

 

 

 

 

 

恭介の父

「それで、、

 2人はどうやって出会ったんだ?」

 

 

 

 

恭介の母

「ちょっとお父さん、

 そんな質問、いきなりすぎない?」

 

 

 

 

いや本当に、まぁまぁいきなりな

質問だった。

 

 

 

 

 

恭介

「あっ、いや別にいいよ。

 友達の紹介だよ。」

 

 

 

 

という名の合コンだけど。

 

 

 

 

恭介の父

「そうか。それで、

 付き合ってどのくらいで

 2人は結婚を意識したんだ?」

 

 

 

 

 

明日香さん

「あっ、はい、、私はもう

 お付き合いの前から、、

 恭介さんといつか、

 夫婦になれたらいいなって、、、

 

 そう思ってました・・・」

 

 

 

 

 

恭介

「僕もそう思ってた。」

 

 

 

 

2人がそう言いながら、

目を合わせていると

お母さんはニコニコしている。

 

 

 

 

恭介の母

「まぁ、仲がいいのねぇ。

 お父さん、いいわね、若いって。」

 

 

 

 

 

恭介の父

「そうだな、いいことだな。

 

 でも明日香さん、

 恭介、ちょっと頼りないだろう?」

 

 

 

 

 

明日香さん

「いえっ、そんなことありません!

 いつも優しくて、なんでも

 話を聞いてくれるんです。」

 

 

 

 

 

恭介の父

「そうか、、恭介は小さい頃から

 いつも姉の朝子の後ろを

 ついて回ってた子供だったからな。

 

 それはそうと、今回の件

 朝子は知ってるのか?」

 

 

 

 

 

恭介

「いや、姉さんには両家の顔合わせで

 声かけたらいいかなと思ってる。」

 

 

 

 

恭介の父

「…なんだ、言ってないのか。

 

 それじゃああいつ、

 へそ曲げるんじゃないか?」

 

 

 

 

 

お父さんはやたら、

姉の朝子のことを

気にしているようだった。