シーズン16 登場人物
⚪️ 明日香さん 当時28歳
今回の相談者。大好きな彼氏がいる。
⚪️ 恭介 当時29歳
明日香さんの彼氏。明日香さんのことを想っていて、
とっても優しい。
⚪️ 恭介の姉(朝子)31歳
恭介のことを溺愛している、、っぽい。
⚪️ 朝子の彼氏 大森 37歳
ドッスンバッタン。
大きな物音を立てて
部屋に帰ってきたゴジ、、あ、
朝子。
朝子
「もう!信じられない!!
ロビーで聞いたらもう
お会計済ませて
出て行ったあとだった!!!」
そのままテーブルの上にあった
自分の携帯を急いで手に取り
電話をかけまくり始める。
恭介
「もうやめろよ。
今電話したって、
出るわけないじゃないか。」
もちろんその携帯が
繋がるはずもない。
朝子
「なんでよ、もう信じられない!
勝手に帰ったって、やばくない?!
ちょっと恭介、終電何時!!
今からなら間に合うよね!
新幹線乗り込んで
座席調べてやる!!」
恭介
「なんだよそれ!
やばいのは姉さんだよ!
そんな非常識なことするなよ。
恥ずかしいだろ?
今追いかけて行ったところで
娘さんの熱が
下がるわけじゃないんだぞ!
考えてもみろよ。
子供に罪はないだろ!!
大森さんだって、不倫してるんだから
俺からしたら最悪だけど
こうして呼ばれたら帰っていって
俺たちの旅費まで払って帰ってくれて
もうこれってつまり、
姉さんのことは完全に
遊びって割り切ってる証拠じゃないか!」
恭介が、言いたいことを
全部言ってくれるので
ハラハラしながらも
明日香さん自身はホッとする。
朝子
「子供に罪はないけど
奥さんに腹立つじゃない!
私たちはね、遊びじゃないのよ!
一緒にいてわからなかったの?
彼がどんなに私のことが好きか
見たらわかったでしょ?」
恭介
「・・は?
それって、本気で言ってる?」
朝子
「当たり前でしょ?!
なんのために恭介を
この旅行に誘ったと思うのよ
そういうの見るのが弟でしょ!!
ってかなんなの?あの女!
こんな時に電話してきて
今すぐ帰って来いって!!
何様?!!!」
いや、奥様だよ。
こんな時に電話してきてって
嫁と子供がいるのに
旅行してる方が頭おかしいだろ。
恭介
「あぁ、もうこんなところに
一緒にいたらおかしくなる。
明日香ちゃん、
料理はもったいないけど
もう俺たちは出ていこう」
明日香さん
「あっ、え、うん。」
朝子
「だから私はもう東京に帰るって
言ってるじゃない!!
あんたたちはいいわよ!
ここでご飯食べてて!!」
それからまた朝子は
ドスンドスン音を立てながら
急いで身の回りにあった荷物を鞄に入れ
自分の洋服を持って
一旦部屋から出た。
明日香さん
「…恭介くん、、もういいの?
引き止めなくて・・・」
引き止めて欲しくないけれど
一応そう言ってみる。
恭介
「いやもう、引き止めたところで
意味ないし
あとは勝手にしてもらおう。
俺たちが何言っても仕方ない。
それに料理は、
明日香ちゃんが言うように
このまま残しておくのは失礼だし
よく考えてみたらこれで
2人でゆっくりできる。
このまま姉さんに
愚痴聞かされるより
いいのかもしれない。」
明日香さん
「……それは、、恭介くんがいいなら
それでいいけど・・・」
てか願ったり叶ったりだけど・・・
そんなことを言っていたら
朝子が着替えて部屋から出てきた。
朝子
「じゃっ、私行くから。
東京着いたらまた連絡するから!」
するのかい!
と、ツッコミまくりつつ
明日香さんは軽い会釈をした。
部屋からゴジラが去って、
恭介と明日香さんは、2人顔を見合わせて
フーと、息を吐き出した。
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