シーズン16 登場人物
⚪️ 明日香さん
今回の相談者。大好きな彼氏がいる。
⚪️ 恭介
明日香さんの彼氏。明日香さんのことを想っていて、
とっても優しい。
⚪️ 恭介の姉(朝子)
恭介のことを溺愛している、、っぽい。
⚪️ 朝子の彼氏 大森
たまたま目に入った、 | |||
朝子の彼氏の携帯のトップ画像。 | |||
(これは・・明らかに | |||
我が子・・・だよね。) | |||
明日香さんは瞬時にそう思ったが | |||
そこでポップに |
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「可愛い子写ってますね! | |||
お子さんですかー?」 | |||
とは聞けない。 | |||
でも、 | |||
トップ画にするくらいなのだから | |||
朝子が知らないはずもないだろうし | |||
37歳の男性なら | |||
1度くらい離婚歴があっても | |||
おかしくはないだろう。 | |||
それからお会計は、 | |||
恭介と大森さんが済ませ | |||
お店を後にした。 | |||
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旅館は、 | |||
明日香さんが想像していた以上に | |||
素敵なところだった。 | |||
もしかしたらお姉さんと | |||
二人部屋だったりして〜的なことも | |||
うっすら考えていたが | |||
流石にそんなことはなくて、 | |||
4人はそれぞれのカップルで一旦荷物を置いて | |||
30分くらい休憩したらまた | |||
待ち合わせをして | |||
観光に行くことに決めた。 | |||
恭介 | |||
「あー、いいところだなー。」 | |||
恭介が部屋の座椅子に座りながら | |||
ニコニコお茶を準備している。 | |||
明日香さん | |||
「うん、本当だね。 | |||
誘ってくれてありがとう。 | |||
一緒にこれてすっごく嬉しい。 | |||
恭介 | |||
「うん、俺も。次来るときは | |||
2人がいいけどね。」 | |||
本当に、そうして欲しいなと思いつつ | |||
明日香さんは、さっき見たことを | |||
恭介に話すことにした。 | |||
明日香さん | |||
「あのね、そういえばさっきお寿司屋さんで | |||
気になるもの見ちゃって・・・」 | |||
恭介 | |||
「気になるもの・・?」 | |||
明日香さん | |||
「うん、たまたまなんだけど、 | |||
お手洗いから出てきたときに | |||
大森さんの携帯の待ち受け画面が見えてね、 | |||
そこに、女の子の写真が写ってたの。 |
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幼稚園くらいの子。」 | |||
恭介 | |||
「えっ、女の子の写真? | |||
って、、そっか、なるほどね・・・・ |
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じゃあやっぱり大森さんの | |||
ちょっと落ち着いてる雰囲気なのは | |||
あながち嘘じゃないっていうか、 | |||
やっぱり子供がいるからなのかな。」 | |||
明日香さん | |||
「・・どうだろうね。 | |||
恭介 | |||
「まぁ、我儘な姉さんには | |||
バツイチくらいの男性の方が方が | |||
合ってるのかもしれないし、 いいんじゃない?」 |
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明日香さん | |||
「うーん、確かにそうだけど・・・ わざわざ |
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待ち受けにまでしてるってことは | |||
今でもお子さんと、会ってるような | |||
仲なんじゃないかなって思って・・・ | |||
お姉さんってそういうの、 | |||
許せる方なのかな。」 | |||
恭介 | |||
「どうだろうなー。」 | |||
明日香さん | |||
「いやでもきっとこんなの、 | |||
余計なお世話だよね。 | |||
ごめんね、こんなこと言って。」 | |||
恭介 | |||
「いや、そりゃあ気になるだろうから | |||
いいんだよ。それより今夜さ、 | |||
きっと夕飯の時にお酒飲むでしょ。 |
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その時、酔った勢いで大森さんが俺たちに | |||
話してくれないかな。」 | |||
そんなことを言いながら | |||
30分後の、待ち合わせ時間になって | |||
ロビーに集まると | |||
恭介と明日香さんは驚いた。 | |||
恭介 | |||
「あれ・・二人とも、着替えたの?」 | |||
急に二人のコーディネートが | |||
ラフなジーンズ姿になっている。 | |||
ってか最初から これできたら良かったのにね、 |
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というくらい、ナチュラルな。 | |||
朝子 | |||
「いくつか持ってきてたんだから | |||
せっかくなら着たいでしょー。」 | |||
朝子は上機嫌で、スタスタ歩き出す。 | |||
そして、観光地に。 | |||
有名な庭に着いた時、 明日香さんがふと、ひとりになった瞬間に |
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朝子が隣にやってきて 明日香さんにささやいた。 |
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朝子 | |||
「さっきさ、あの30分の間に | |||
ワンピース汚しちゃってっ。 | |||
だから実は明日も、 この洋服なんだよね。」 |
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・・・汚しちゃって・・・ | |||
て?? | |||
明日香さん | |||
「・・・なんかお茶でも | |||
こぼしちゃったんですか? |
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お二人ともが、 汚れちゃった感じですか?」 |
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明日香さんが | |||
きょとんとした顔で聞く。 | |||
朝子 | |||
「えー。ちょっとー、 ほんとに言ってる? |
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明日香さんってそんなウブなの? | |||
それともわざとー?」 | |||
明日香さん | |||
「えっ。いや、ウブって・・ | |||
決してそういうわけでは・・」 | |||
っていうのもなんだけど、 | |||
朝子 | |||
「もうさー、旅館で汚したって言ったら | |||
だいたい想像つくでしょー。 | |||
私たちまだ | |||
付き合って間もないカップルなんだからー。 | |||
30分もあれば | |||
やること やっちゃうわけよー。」 |
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ん。 | |||
やることやっちゃう、とは。 | |||
朝子 | |||
「あっ、恭介には内緒ね。 | |||
あの子シスコンだから | |||
大森さんにヤキモチ妬いちゃうし。」 | |||
明日香さん | |||
「あっ、あぁ、、はい、、、」 | |||
明日香さんは、やっと察した。 | |||
と同時に、何でそんなことを | |||
いちいち報告するんだ? | |||
とも思って、決していい気分ではなかった。 |
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