シーズン16  登場人物

 

⚪️ 明日香さん

 今回の相談者。大好きな彼氏がいる。

 

⚪️ 恭介

 明日香さんの彼氏。明日香さんのことを想っていて、

 とっても優しい。

 

⚪️ 恭介の姉(朝子)

 恭介のことを溺愛している、、っぽい。

 

⚪️ 朝子の彼氏 大森

 

 

 

 

お寿司屋さんに入り

4人はカウンターに座る。

 

 

リゾート衣装の朝子と大森は

この雰囲気の中で浮いていたが

大将らしき人は、

ニッコリ笑っている。

 

 

 

 

大森さん

「大将、このお任せコースで

 お願いします。」

 

 

 

 

大将

「はいよっ

 皆さん好き嫌いはないですか。」

 

 

 

 

皆は、好き嫌いはないと言って

しばらく大将の

お寿司を握る手元を見ながら

盛り上がっていた。

 

明日香さんも色々と

聞いてみたいことはあったが

ひとまず今は恭介の隣で

相槌を打つだけにとどめていた。

 

 

 

 

 

 

明日香さん

「うわーっ。おいしい!

 美味しすぎる!!」

 

 

 

自分のボキャブラリーのなさに

驚くくらい

でも美味しすぎて言葉が出ない。

 

 

 

 

恭介

「大森さん、こんな素敵なお店

 選んでいただいて

 ありがとうございました!」

 

 

 

朝子

「私のおかげでもあるわね。」

 

 

 

 

恭介

「なんでだよ。」

 

 

 

 

大森さん

「まぁまぁ、でも良かったです。

 本当にいいお店で

 ラッキーでしたね。」

 

 

 

 

美味しいお寿司に、会話も自然と弾む。

 

 

ふと、恭介が訪ねる。

 

 

 

 

恭介

「そういえば2人は

 どうやって出会ったんですか?」

 

 

 

それは明日香さんも

聞いてみたいところだった。

 

 

 

 

朝子

「マッチングアプリよ。」

 

 

 

 

恭介

「えっ、マッチングアプリ?」

 

 

 

 

 

朝子

「何よ、あんたそういうのに

 偏見ある方だったっけ」

 

 

 

 

恭介

「いや、そんなのないけど

 意外だなって思っただけだよ。

 

 姉さんの方がそういうの

 抵抗あるタイプなんだと思ってたから。」

 

 

 

 

朝子

「前はそうだったけど。

 

 出会っちゃったんだから、

 仕方ないじゃないのー」

 

 

 

 

朝子は嬉しそうに話している。

 

 

 

まぁ今の時代、

そういう出会いはたくさんある。

 

 

 

 

 

恭介

「それにしても大森さんって

 すごく落ち着いて見えますけど

 おいくつなんですか?」

 

 

 

 

明日香さんも年齢については

聞いてみたかった。

 

当時の明日香さんと恭介は

20代後半で、朝子は31歳くらい。

 

 

 

大森さん

「37歳ですよ。」

 

 

 

恭介

「えっ、それは若く見えますね。

 

 落ち着いてはいますけど

 姉さんより

 1つか2つ上くらいかなって

 思ってました。」

 

 

 

 

20代の頃の30代って

相当大人に見えるものだ。

 

このお姉さんにはこのくらい

落ち着いている人の方が

きっといいのかもしれない。

 

 

 

 

 

大森さん

「そうですか?僕って

 落ち着いて見えるのかなぁ。

 

 でもそれはたぶ、、」

 

 

 

 

朝子

「いいからっ。

 

 

 まぁ、私たちの出会いのことは

 いいじゃないのー。」

 

 

 

 

大森さんが何か言おうとしたところを

なぜか朝子が制した。

 

 

 

 

 

そのとき、

カウンターに並んでいた位置は

 

右から大森さん、朝子

恭介、明日香さんの順だったが

お店に入って30分ほど経過して

明日香さんは1度お手洗いに立った。

 

 

 

戻ってくると、

このあとどうするかを

3人で話しているようだった。

 

 

 

恭介

「ねぇ、このあとは

 一旦旅館に戻って荷物置いて

 それからまた観光

 って流れでもいい?」

 

 

 

明日香さん

「もちろんいいよ」

 

 

明日香さんは

お手洗いから戻りながら

そう答えるが

 

 

そのときたまたまのタイミングで、

大森さんの携帯の画面が光って

目に入ってしまったのだ。

 

 

 

その待ち受けは

 

幼稚園くらいの

女の子の写真だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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