シーズン16  登場人物

 

⚪️ 明日香さん

 今回の相談者。大好きな彼氏がいる。

 

⚪️ 恭介

 明日香さんの彼氏。明日香さんのことを想っていて、

 とっても優しい。

 

⚪️ 恭介の姉(朝子)

 恭介のことを溺愛している、、っぽい。

 

⚪️ 朝子の彼氏 大森

 

 

 

 

新幹線の中では、

明日香さんと恭介は

仲良くいろんな話をして過ごした。

 

 

2時間弱の移動時間は

楽しくてあっという間で

 

このまま出来れば金沢でも

ちょっと別行動とかをして

旅館で落ち合う感じに

してくれないかなーなんてことも

明日香さんは考えていた。

 

 

 

 

 

それから、

 

目的地の金沢駅について

新幹線から降りる。

 

 

 

 

大森さん

「あぁ、二人とも。」

 

 

 

 

駅のホームで

大森さんの顔を見つけて

恭介が軽く手を挙げて近づく。

 

 

 

 

その時、その後ろで

 

 

ブスッとした顔の朝子が見えた。

 

 

 

 

明日香さん

(えっ・・・

 なんか、、怒ってる?)

 

 

 

 

 

恭介

「姉さん、どうしたんだよ。

 

 あの、大森さん、新幹線の中で

 なんかありました?」

 

 

 

 

大森さん

「あぁ、いや、、

 30分くらい前までは

 普通に話してたんだけど

(金沢着いたら何食べたい?)

 って聞いたら、、

 

(予約してくれてないなんて

 ありえない!)

 って言われちゃって・・」

 

 

 

 

恭介

「えっ、それだけで?」

 

 

 

 

朝子

「それだけでって何よ。

 

 旅行に来て、どこで何食べるか

 1から探し歩くわけ?

 そんなの時間も無駄だし

 並んでたら最低じゃない。」

 

 

 

 

恭介

「いや、旅先なんてむしろ

 人気あるところは結構

 並んでるもんでしょ。」

 

 

 

 

朝子

「それはそれで、

 並びたい人が行くところでしょ。

 

 私はそうじゃない!」

 

 

 

 

大森さん

「わかったよ。だから、ほら

 ここのお寿司屋さん 

 空いてるみたいだから

 さっき予約しておいたから。」

 

 

 

 

朝子

「当日空いてるところって

 それって人気店じゃないでしょ?」

 

 

 

大森さん

「そんなことないよ。

 ほとんど座席残ってなかったよ。

 

 多分ランチとしては

 かなり単価が高いから、

 それで少しだけ

 空いてたんじゃない?」

 

 

 

 

恭介

「もう、大森さんすいません。

 こんな我儘な姉で・・・」

 

 

 

大森さん

「いや、僕がちゃんと

 相談してなかったのも悪いから。

 

 とにかくさ、予約取れたから

 まずは時間まで

 観光でもしようよ。」

 

 

 

 

朝子

「もう、今回は許してあげるけど

 1点減点だからねー。」

 

 

 

 

朝子は大森さんの鼻を

ぎゅーとつねった。

 

 

 

その間明日香さんはその様子を

ただただ見ているしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前中は、有名な美術館へ行った。

 

 

 

 

 

そこではまた、2対2で分かれて

別行動をすることになった。

 

 

 

明日香さん

「お姉さんって基本的に

 なんでも予約しておかないと

 ダメなタイプなの?」

 

 

 

明日香さんが恭介に聞く。

 

 

 

 

恭介

「うーん、そうかもなー。

 

 家族で食事するときは

 姉さんがさっさと自分でやるから

 あんまり意識してなかったけど

 

 さっきのあの感じ見ると

 予約してないって嫌なのかもね。

 

 昔から時間には厳しいというか

 せっかちなんだよね。」

 

 

 

 

明日香さん

「まぁ、時間に厳しいのは

 悪いことではないと思うけどね。」

 

 

 

 

ひとまず

フォローの言葉を入れつつ

 

恭介はどちらかというと

のんびりおっとりしているので

全然似てないな、と

明日香さんは思う。

 

 

 

 

 

それからランチの予約時間になり

4人はタクシーで、

お寿司屋さんに向かった。

 

 

 

高級感のある内装と

カウンターのお寿司屋さんで

入り口から、

朝子のテンションは上がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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