シーズン16  登場人物

 

明日香さん

今回の相談者。大好きな彼氏がいる。

 

恭介

明日香さんの彼氏。明日香さんのことを想っていて、

とっても優しい。

 

恭介の姉(朝子)

恭介のことを溺愛している、、っぽい。

 

 

 

 

恭介

「2人のデートに

 弟がくっついて行くって

 なんかおかしいじゃん。

 

 だから(せめて明日香ちゃんも

 一緒に行けるならいいよ)

 って言ったら

 

(それはぜひ!)だって。」

 

 

 

 

明日香さんには独身の兄がいるが

兄とその彼女と旅行なんて

一緒にしたことはない。

 

そりゃあもし兄が将来的に

結婚でもしたら

その人は家族になるわけだから

そういう旅行もあるとは思うけれど

 

お互い結婚前の異性の姉弟でそんなこと

あるのかどうかと、

少し不思議な気持ちにはなった。

 

 

 

けれど明日香さん。

 

 

 

この時はまだ恭介に対して

なんでも言いたいことが

はっきり言えるわけでもなくて

 

 

(どうせなら2人で行きたい)

 

なんてことも言えずに承諾した。

 

 

 

 

明日香さん

「お姉さんと

 その彼の旅行ってなると・・・

 

 泊まるところとか、

 結構高いのかな・・・」

 

 

 

お姉さんが

どんな相手と付き合っているのか

わからないけれど

急に不安になってきた。

 

 

 

恭介

「そんなこと明日香ちゃんは

 心配しなくていいよ。

 

 こっちが誘ったんだから

 旅費は僕が払うから。

 

 それより明日香ちゃんは

 僕が選んだ宿から

 好きなの選んでくれたらいいよ。」

 

 

 

 

 

 

 

その翌日、恭介からLINEがきた。

 

 

 

 

恭介LINE

「ごめんね。昨日、

 宿は明日香ちゃんが

 好きなところ選んでって言ったけど

 

 姉さんがもう彼氏と

 泊まりたい宿選んだみたい。」

 

 

 

 

明日香さんLINE

「えー、そんなの全然いいよ。

 謝らないで!!

 

 そもそもお姉さんが

 誘ってくれたんだし

 最初から泊まりたいところが

 あったんじゃないの?」

 

 

 

 

恭介LINE

「そうなのかな。

 

 でもどっちにしても

 明日香ちゃんと一緒に

 旅行に行けるのは楽しみだよ。」

 

 

 

 

 

明日香さんLINE

「うん、私も。ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

それから旅行当日。

 

 

 

明日香さんは

動きやすい格好がいいと思い

パンツスタイルにスニーカーで

新幹線の待ち合わせ場所に向かった。

 

 

 

 

恭介

「あっ、明日香ちゃん

 一番乗りなんだね!!」

 

 

 

数分で、恭介もやってきた。

 

 

 

明日香さん

「私もさっき着いたところ!

 

 お姉さんは、

 彼と一緒に来るのかな。

 恭介くんもまだ

 会ったことないんでしょ?」

 

 

 

 

恭介

「うん、まだない。

 

 明日香ちゃんと一緒に

 姉さんの家に行って以来

 会ってないからさ、

 詳しいことは全然聞いてないんだ。」

 

 

 

 

明日香さん

「そっか。楽しみだね。

 それとも、少し心配?」

 

 

 

 

明日香さん、

恭介がシスコンだとは

今のところあまり思っていないけれど

実際のところどうなのかと

気になるところではあった。

 

 

 

 

恭介

「いや、心配じゃないよ。

 

 むしろ早く結婚相手 

 見つけてくれって思うよ。

 

 だってあの時の言葉

 

(私より先に結婚しないでね)

 って言われたこと、

 

 冗談だとは思うけど

 あんなこと言われたらさ、

 もう早く行ってくれって感じだし。」

 

 

 

 

そう思ってくれているのなら

助かった。

 

 

と、明日香さんは思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

そこへ

 

 

 

 

 

・・・おや。

 

 

 

 

 

 

あれ、恭介くんのお姉さんだよね。

 

 

 

違うかな。

 

 

違う人であれ。

 

 

 

いや、でもあれかな。

 

 

 

 

少し向こうの距離からこちらを向いて

歩いてくる女性を見て

明日香さんは焦った。

 

 

 

 

だって

 

 

 

 

これから金沢に旅行に行くのに

 

 

 

真っ白いワンピースを着て

 

 

おっきい帽子をかぶって

 

 

しっろいカツカツいう靴履いて

 

 

おっきいサングラスをかけた人が

 

 

 

近づいてくるのだから。

 

 

 

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