大好きな恋人、

恭介の姉に会うとなり

明日香さんは楽しみだった。

 

 

 

明日香さん

「ねぇ、お姉さんに

 手土産持って行きたいんだけど

 何が好き?甘いもの?

 それとも果物とかの方がいい?

 

 確か今、一人暮らしだよね。

 

 量が多いと困るだろうから

 手軽に食べられるものが

 いいなとは思ってるんだけど・・」

 

 

 

 

恭介

「あぁ、そんなに

 気を遣わなくてもいいよ。

 

 色々されると姉さんの方もきっと

 あんまり準備出来てなかったー

 って言って、焦るだろうし(笑)」

 

 

 

 

明日香さん

「まぁ確かにそうだけど、

 じゃあ・・苺とか

 そういうのにしようかな。」

 

 

 

 

恭介

「いいんじゃない?姉さん

 果物全般好きだし。」

 

 

 

明日香さん

「うん、じゃあそうする。」

 

 

 

 

明日香さんはそれからも

着ていく洋服はどうしようかとか

自宅に伺うならお化粧は

なるべくしない方がいいかなとか

色々考えて、

 

当日はラフなワンピースと

ナチュラルメイクとした。

 

 

 

 

 

 

 

恭介のお姉さんのご自宅に伺う日。

 

 

 

明日香さんは、

有名なフルーツパーラーの苺を手土産に、

緊張した面持ちでご自宅へ向かった。

 

 

 

 

恭介の姉

「あらー、恭介、時間ぴったりね。」

 

 

 

 

玄関の扉が開き恭介のお姉さんが

笑顔で出迎えてくれた。

 

 

恭介にどことなく似ていて

綺麗なお姉さん、という印象だった。

 

 

 

 

 

恭介

「まぁね。明日香ちゃんがその辺

 しっかりしてるからさ。」

 

 

 

 

恭介の姉

「そうなのー、あっ、はじめまして!

 恭介の姉ですー。」

 

 

 

 

明日香さん

「はじめまして!明日香と申します!

 本日はお招きいただきまして

 ありがとうございます!」

 

 

 

 

恭介の姉

「まぁ、玄関もなんだから

 どうぞどうぞ。

 一人暮らしの家だから狭いけどさ。」

 

 

 

 

そう言われて中に入ると

確かにそこまで広いわけではないが

 

それでもシンプルで清潔な部屋に

リビングダイニングがあって

そのテーブルの上には

お洒落なお酒のつまみのような食事が

綺麗に並べられていた。

 

 

 

明日香さん

「わぁ!お姉さんすごいですね!

 これって全部

 お姉さんが作ったんですか?」

 

 

 

 

恭介の姉

「いや、オシャレに見せてるけど

 簡単だから。

 

 とにかく2人とも座って。

 今日はお客さんなんだから。」

 

 

 

 

恭介

「うん、じゃあ明日香ちゃん

 そうしよう。」

 

 

 

 

 

明日香ちゃん

「はい、それでは失礼します。」

 

 

 

 

 

恭介の姉

「えっと、、明日香さん、、、

 って呼んでもいいのかな?」

 

 

 

 

明日香ちゃん

「はいっ!」

 

 

 

 

恭介の姉

「あぁ、うん。じゃあ明日香さんは

 お酒は飲めるの?

 ジュースの方がいい?

   どっちもあるけど」

 

 

 

 

恭介

「明日香ちゃんも多少なら

 お酒飲めるよ。強くはないけど。」

 

 

 

 

 

そんな会話をしながら

10分くらいもろもろの準備をして

やっとお姉さんが座り

 

 

乾杯。

 

 

 

 

 

 

恭介の姉

「改めまして、明日香ちゃん

 よろしくね。」

 

 

 

 

明日香ちゃん

「はい!よろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

恭介の姉

「うん、恭介、

 前の彼女より

 しっかりしてそうじゃない。」

 

 

 

 

 

お。

 

 

 

 

恭介

「いやいや、姉さん!なんで急に

 前の彼女とか言うんだよ。

 

 もう関係ないでしょ。

 明日香ちゃんごめんね!」

 

 

 

 

明日香さん

「えっ。いや、全然気にならないよ。

 大丈夫ですっ。」

 

 

 

まぁ、本当に気にはしてないが

驚いたりはした。

 

 

 

 

 

恭介の姉

「そうでしょ?明日香さん。

 だって別れたんだから。

 

 しかもその人と比べて

 褒めてるんだからねぇ。」

 

 

 

 

恭介

「いや、それでもやめてよ。」

 

 

 

 

恭介の姉

「はいはい、わかったわかった。

 

 

 ふー、それで明日香さんは

 結婚したら

 

 仕事したい派?

 専業主婦になりたい派?」

 

 

 

 

 

ここから恭介の姉の

矢継ぎ早の質問大会が始まる。

 

 

 

 

 

 

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