登場人物

パンダ…ブログ主

 

大原理央さん

壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘(リミちゃん)と、
小学生の息子(省太郎くん)がいる。

夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と

不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。

父親は寡黙な人だが、理央さんを想っている。

一人姉がいる。

 

理央さんの父

娘と子供を心底心配し、愛している。

 

大原省吾

理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が

家族にバレた後、なんとか再構築したいと考えているが

考え方が甘い。

 

省吾の母と父

理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。

理央さんの味方ではあるが、この母親が

省吾に甘すぎたために、振り回されている。

 

早苗(ミクちゃんママ)

省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで

働いていたことがわかるなど、浮気相手は一人ではない。

実の父親は体育教師。父のことが怖い。

子供はミクちゃんだけを引き取りたい。

 

早苗のご主人(浩輔さん)

早苗の不倫に深く傷ついているが、2人の子供たちを連れて

これから前に向かおうとしている。

 

 

 

 

 

理央さんはリミちゃんに

今年もちゃんとサンタさんが

来てくれるのかと聞かれた。

 

 

 

 

理央さん

「ん?そんなの当たり前だよ。

 きっと来てくれる。」

 

 

 

 

リミちゃん

「そっかー。良かったー!」

 

 

 

 

理央さん

「欲しいもの、

 もうお願いしてたでしょ?」

 

 

 

 

理央さんはもう11月から

ちゃんと用意してあった。

 

 

 

すると

 

 

 

リミちゃん

「でも・・

 

 

 その時お願いしたやつは

 いらない・・・」

 

 

 

 

 

理央さん

「えっ・・・・」

 

 

 

 

目の前にいた省太郎くんも

ご飯を食べている手を止めた。

 

 

 

 

省太郎くん

「…リミ、楽しみにしてたじゃん。

 いいの?」

 

 

 

 

リミちゃん

「うん、、

 

 でもその代わり・・・」

 

 

 

 

あぁ

 

 

 

 

理央さんは、

一瞬でわかってしまった。

 

 

 

 

わかったけれど

すぐに言葉には出さなかった。

 

 

 

 

リミちゃん

「…クリスマスは、、

 

 みんなでしたい。」

 

 

 

 

省太郎くん「…」

 

 

 

理央さん

「…そっか、、、」

 

 

 

そうだよね。

 

 

 

リミちゃんは、

省吾(パパ)のことが

大好きだった。

 

 

この間の話だけで

受け止められるわけもなくて

あの時の子供達の顔を見たら

そんなのだめだと

言い切れるわけもない。

 

 

 

理央さんは同時に

省太郎くんの顔を見る。

 

 

 

 

理央さん

「…省太郎は、、、どう思う。」

 

 

 

 

省太郎くんが唇を

ぎゅっと結んでいる。

 

 

 

省太郎

「僕は・・・わかんない・・」

 

 

 

 

理央さん「うん・・・」

 

 

 

 

 

リミちゃん

「パパがいたら、ママ悲しい?」

 

 

 

 

 

5歳の子供に、なんて辛い質問を

させているんだろう。

 

 

 

 

 

理央さん

「ママはいいから。

 

 2人がそうしたいことをしよう。

 クリスマスなんだから。」

 

 

 

 

省太郎くん「…」

 

 

 

 

 

省太郎くんはそれから

いつもより早いペースで夕飯を食べて

あまり話もしないまま

リビングの方に行ってしまった。

 

 

 

理央さんは今日は

無理に話しかけるのは

やめておこうと思った。

 

 

 

きっとこれからも子供達には

こんなことを何度も

考えさせてしまう。

 

 

だけどその度に何度も

話し合って、考えて

一緒に乗り越えなければ。

 

 

 

そう思っていたら

夜眠る前に省太郎くんが

理央さんのもとにやってきた。

 

 

 

 

 

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