本日は丸1日以上、お待たせしました！
これから元のペースに戻ります。
登場人物
パンダ…ブログ主
早苗（ミクちゃんママ）
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかるなど、浮気相手は一人ではない。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
子供はミクちゃんだけを引き取りたい。
早苗のご主人（浩輔さん）
早苗の不倫に深く傷ついているが、２人の子供たちを連れて
これから前に向かおうとしているが、、
石川会長
早苗の不倫相手。70代。企業の会長をしている。
最近ガンを患っていることが発覚したが
ご主人は慰謝料請求のために、内容証明を送った。
石川会長に頭を下げられて
ご主人は胸の中に一気に
いろんな気持ちが湧き上がる。
騙された石川会長も
可哀想だと思うが
このお詫びの言葉を100%
真に受けられるかというと
実際はそうではない。
だってこの人には、
お金ならあるのだ。
請求した額を満額払うことなど
大したことじゃないかもしれない。
もしかしたらこのお詫びの仕方も
仕事で成功してきた人にとっては
容易いことかもしれない。
これ以上ことを荒立てないで、
丸く収める術を
知っているだけかもしれない。
けれど、
心からの謝罪かもしれない。
真相はわからない。
でももう
そんなことはどうでもいい。
少なくともこの人は
逃げたりしなかったし
自ら顔を合わせにきた。
早苗の嘘がわかり、これはこれで
大事な証言でもある。
もう、これでいい。
ご主人はそう思った。
早苗の夫
「……わかりました。
ありがとうございます。
…慰謝料の件は、
お願いします。」
石川会長
「わかりました。
それでは数日以内に必ず。」
とはいえ、最後に
聞いておきたいことがある。
早苗の夫
「それで・・・・
石川会長は今も、早苗とは
連絡、、取ってるんですか。」
本来なら、早苗の方から
連絡を取っていないはずだ。
早苗の父親との話し合いの時に
証拠写真を
突き付けたのだから。
もういいとは思いながら
どうしても聞いてしまうのは
早苗に対する、愛ではない。
確認だ。
石川会長
「それは、、わたしが
ガンになったと告げた時から
彼女の方から徐々に
連絡減りましてね。」
早苗の夫
「えっ・・・」
それは、ご主人に浮気が
バレたからなのか
病気なことを知り、
早苗の方から去ったのか。
早苗の夫弁護士
「それは、ご病気がわかったのは
何時ごろのことか
覚えてますか。」
石川会長「それは・・」
そこから石川会長は
弁護士の質問に答える流れになったが
石川会長の病気発覚は、
どうやら尾行の
すぐ後らしいことがわかった。
石川会長
「それでも、
死に至るものではないので
お酒こそ飲みませんけど
外出も出来るし、
問題ないと伝えたんですが
それからは投資の質問ばかりされて、
病気のことは
あまり触れられないですし
そこで私の方がやっとだんだん
目が覚めてきた形です。」
早苗の夫「……」
石川会長
「わたしは、昔からそうです。
そんなの前から
わかってるんですけどね。
女性は、わたし自身に
惹かれてるのではなく
お金を持ってる私に
近づいてくるって。」
早苗の夫
「早苗はそうじゃないって、
…思いたかったですか。」
石川会長
「そりゃあ、信じたかったですよ。
お子さんのために
頑張ってるように
見えてましたから、、。」
早苗の夫
「……そうですか、、
わかりました。
もしまた再び早苗から
連絡があるようでしたら、
無視してください。
それか・・石川会長が本当に今
私に対して申し訳ないと
思ってくださっているのなら
弁護士の方を通して
早苗からの連絡の内容を
わたしに教えてください。」
石川会長
「わかりました。
そうします。」
それから弁護士同士が
事務的な話をいくつかして
お開きになった。
石川会長
「それではご主人、、
ここは私たちが先に出ます。
お二人は食事をしてから
お出になってください。
食事代はもちろん私の方で
後からお支払いをするように
お店の方にはもう
伝えてありますので。」
ご主人はその申し出を
断らなかった。
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