登場人物
パンダ…ブログ主
早苗（ミクちゃんママ）
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかるなど、浮気相手は一人ではない。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
子供はミクちゃんだけを引き取りたい。
早苗のご主人（浩輔さん）
早苗の不倫に深く傷ついているが、２人の子供たちを連れて
これから前に向かおうとしているが、、
石川会長
早苗の不倫相手。70代。企業の会長をしている。
最近ガンを患っていることが発覚したが
ご主人は慰謝料請求のために、内容証明を送った。
石川会長は、
内容証明にあったように
不倫関係を概ね認めていたが
身体の関係はない、と言った。
そして早苗と付き合ったのは
まずは自分自身が食事の際や
話し相手が欲しかったこと
同時に早苗の方からは
相談に乗って欲しいと
言われたことからだと説明を始めた。
早苗の夫
「……石川会長は、、、
食事のお相手なら、
…たくさんいらっしゃるんでは
ないんですか・・・？
どうしてラウンジで
そんな相手を・・・」
石川会長
「……そうですね。
仕事で出会う相手はもう皆、
わたしに気を遣うんですよ・・・
だから本音も打ち明けにくいですし
たわいのない話が出来る
相手もいない。
もちろん私にも、
妻や子供、孫までいますが、、
なんでしょうね、、、
なんといえばいいか
わかりませんけど、、、
自分のことを言い表すならば
（心が孤独な老人）です。」
早苗の夫
「………それが、、
早苗との会話で、、
埋まったんですか？」
石川会長
「……埋まっていたと、、
思い込んでましたね。
少なくとも、私の方は。
‥1つお聞きしたい。
ご主人は、現在もまだ奥様と
離婚されてないんですね。」
早苗の夫
「…はい、、」
すると石川会長が
ゆっくりと目を閉じて
そしてもう1度開ける。
石川会長
「……お子さんが
2人いらっしゃるのは
事実ですか。
お兄ちゃんと、妹さん。」
早苗の夫
「それも、、はい、、」
今度は反対に、石川会長からの
質問コーナーになっているが
石川会長
「では、、、、、
そのお兄ちゃんが
…白血病であることは
・・・いかがですか。」
早苗の夫
「……はっけつ、、、
びょう？」
ご主人の頭には、すごい速さで
血が上ってくるのが
自分でもわかった。
ワナワナと、身体が震える。
早苗の夫
「……あいつは、、、
自分の息子のことを
そんな風に・・・・
そんな最低な嘘を
ついてたんですか・・・」
あの時、尾行の際に
理央さんが聞いていた会話は
このことだったか。
やっぱり理央さんが思った通り
早苗は自分の子供を
病気に仕立て上げていた。
しかもこんな、、、、
石川会長
「…嘘、、、
なんですね、やはり。
では、、実際の息子さんは」
早苗の夫
「…元気です・・・
病気なんて、全然、、」
石川会長
「あぁ、、、それは・・・」
石川会長が、驚いたような
ホッとしたような表情をするが
ご主人は視点が定まらないまま
ゆっくりと首を左右に振る。
早苗の夫
「でも、、、こんなことって・・・
だって、、子供たちは、、
早苗のせいで」
涙が出てきた。
早苗の夫
「お兄ちゃんの心は
ズタズタに傷ついて、、
急に夜泣き出したり、、
ほとんどしたことない
おねしょをしたり、、、
僕はいらない子だって
泣き出したり、、
あいつ、、、
あんなに傷ついてるのに
こんな、、、こんなひどい・・」
呼吸が浅くなり、肩で息をしていたら
手足が痺れてきた。
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