登場人物
パンダ…ブログ主
山田壱子ちゃん
理央さんのママ友。
苺ちゃん
壱子さんと翔くんの娘。
大原理央さん
壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘（リミちゃん）と、
小学生の息子（省太郎くん）がいる。
夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と
不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。
父親は寡黙な人だが、理央さんを想っている。
一人姉がいる。
理央さんの父
娘と子供を心底心配し、愛している。
大原省吾
理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が
家族にバレたが、再構築を希望している。
省吾の母と父
理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。
理央さんの味方になってくれるが
義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。
早苗（ミクちゃんママ）
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかるなど、浮気相手は一人ではない。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
最近、ミクちゃんだけを引き取りたいと言い出した。
早苗のご主人（浩輔さん）
不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。
最近息子（お兄ちゃん）に、夫婦で話していることを
聞かれてしまった。
リビングに向かう
お義父さんと理央さん。
リミちゃん
「えー、パパまた
お仕事なのー？」
省吾
「ごめんな、急なことで
仕方ないんだよ。」
…まだいたのか。
リミちゃんは
省吾にまとわりついたまま
玄関までついて行こうとした。
省吾がそこまで考えているか
どうかわからないが、
このリミちゃんとの様子を
見せ付けているようにも思える。
理央さん
「リミ、パパのこと引き止めたら
パパ遅れちゃうから
こっちおいで。」
リミ
「えぇー、はーい。」
省吾
「……じゃあ、、
行ってきます・・・」
理央さん「はい。」
無視したかったが、
子供たちの手前の精一杯だ。
それから食事を終えて、
子供たちを早めに寝かしつける。
それでも理央さんは
省太郎くんが本当に
ちゃんと寝たのかが気がかりで
何度も寝息を確かめた。
絶対に子供たちには
話を聞かれてはいけないからだ。
◆
省吾の父
「省太郎も、、寝たか・・」
理央さん
「はい、寝息が聞こえてから
20分以上経ったので
大丈夫だと思います。
省吾の母「……」
省吾の父「…そうか、、」
お義父さんはそう言うと、
お義母さんの方を見る。
省吾の母
「理央さん、、、わたし、、、
理央さんにもう、、
なんと謝ればいいか。。
もちろん、お父さんにも、、」
理央さん「……」
謝らないでください。
なんて言えない。
だってやっぱり、
なんて事してくれたんだ、
というのが本音だから。
省吾の父
「……謝られてもな、、
300万円、渡すなと言ったのに、
勝手に渡したのは、
母さんだろ、、、
その結果、、どうだよ、、
母さんにはずっと、
省吾を甘やかしてる
自覚がないのか。」
省吾の母
「……甘やかしてるというか、、
わたしは、、、
省吾のためになると思って、
やってきましたから、、
でも結果的に、
わたしはずっとずっと、、
子育て、、、
間違えてたんですね、、、」
お義父さんはため息をつきながら
省吾に貸した300万円の内訳を
お義母さんに書いてみせる。
省吾の父
「いや、、省吾がああなったのは
母さんだけのせいじゃない。
父親として……
上手な金の使い方を
教えてやれなかった責任も
大きいとは思ってる。。
・・・金だけじゃないか、、
女性のことも、
こんな酷いこと、、、」
すると、お義母さんが
理央さんを見つめながら言った。
省吾の母
「理央さん、、、
明日省吾が帰ってきたら、、
しばらくわたし、、
出ていくわ、、、」
理央さん「へ、、」
理央さんは、お義父さんと
顔を見合わせた。
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