登場人物
パンダ…ブログ主
山田壱子ちゃん
理央さんのママ友。
苺ちゃん
壱子さんと翔くんの娘。
大原理央さん
壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘（リミちゃん）と、
小学生の息子（省太郎くん）がいる。
夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と
不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。
父親は寡黙な人だが、理央さんを想っている。
一人姉がいる。
理央さんの父
娘と子供を心底心配し、愛している。
大原省吾
理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が
家族にバレたが、再構築を希望している。
省吾の母と父
理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。
理央さんの味方になってくれるが
義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。
早苗（ミクちゃんママ）
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかるなど、浮気相手は一人ではない。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
最近、ミクちゃんだけを引き取りたいと言い出した。
早苗のご主人（浩輔さん）
不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。
最近息子（お兄ちゃん）に、夫婦で話していることを
聞かれてしまった。
省吾が
消費者金融から借りたお金は
3年くらい前の数万円が
徐々に増えていった結果だと言った。
理央さん
「……毎月数万円ほど借りて、
返して、、、、
それでお金が足りないから
増やしたくて投資、、」
理央さんの父
「じゃあ経費っていうのは
・・いきなり降って湧いた
遊べる金だと思って
・・使ったんだよな、きっと。」
省吾
「……そうなる、、かな、、」
そこで理央さんは急に、
頭の中で思いついてしまった。
理央さん
「あなたは、、
普段からそこまで
物欲がある人じゃないわよね。
車や時計にこだわりはないし、
ブランド物も買わない・・
だからお金を使うのは、、
女性にだけ。。」
省吾「……」
理央さん
「早苗さんのことで
他のことはもう、
どうでも良くなってたけど…
ちょっと調べたの。」
省吾「え・・」
本当は、調べてない。
でも、なんかもう
きっとそうだと急に、確信できた。
理央さん
「…他にも、
付き合ってる人
いるよね。
だからそうやって色々
お金がいるんだよね」
省吾「……」
省吾の父
「まさか、、お前、、」
すると省吾は、
鼻からフーと息を吐き出し
省吾
「…もう別れたよ、、
っていうか別に、、
付き合ってたわけじゃないけど、、
だから、その経費っていうのは
、、その人にも借りてたお金で、
返して、、それで、、、
全部終わったから。
これで、、、
あとは早苗さんに借りた金、、」
ばきっ
理央さん「っ！！」
お義父さんが、
手元にあったペンをへし折った。
省吾の父
「孫たちがいなければ
お前のことを今殴ってた。
孫たちの前で、
父親のことを傷つけたくないから
今はペンを折った。
……省吾、
全部終わっただと？
何が終わったんだ？
お前が勝手に始めていて
母さんが出した金を返して
お前は何を言ってるんだ？」
省吾
「……だからそれは、、
本当に反省したから
これでやっと、
この先ちゃんと・・」
省吾の父
「出ていけ。」
省吾
「えっ…」
省吾の父
「もうダメだ・・・
今日は何かの理由をつけて
出て行ってくれ。
このあと一緒に飯なんか
食う気持ちになれない。
お前がいたら孫たちの前で、
笑顔で話せない。
母さんだってさすがに
この話を聞いたら
自分を責めるだろう。」
省吾
「いや、だから俺はこれから
父さんや母さんたちに、、
それに、理央たちにもちゃんと・・」
省吾の父
「…出ていけと言ってる。
これ以上、わたしを怒らせるな。」
決して声は大きくないのに
見たことのない気迫で
お義父さんが
省吾のことを睨みつけた。
省吾
「………わかった、、
明日は、、
帰ってくるから・・・」
そう言って部屋を出ていく省吾に
お義父さんは
一言も声をかけなかった。
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