登場人物
パンダ…ブログ主
大原理央さん
壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘(リミちゃん)と、
小学生の息子(省太郎くん)がいる。
夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と
不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。
大原省吾
理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が
家族にバレたが、再構築を希望している。
省吾の母と父
理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。
理央さんの味方になってくれるが
義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。
早苗(ミクちゃんママ)
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかるなど、浮気相手は一人ではない。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
最近、ミクちゃんだけを引き取りたいと言い出した。
早苗のご主人(浩輔さん)
不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。
最近息子(お兄ちゃん)に、夫婦で話していることを
聞かれてしまった。
省吾からのLINEを読んで、
益々不安が募る理央さん。
こんな男が子供たちに
説明出来るとは思えない。
両親が別れることに
幼い子供が納得できる言葉など
絶対にない。
だからこそ誠心誠意
心を伝えなければいけないのに、
省吾の言葉は全て上辺のものばかり。
理央さんLINE
「リミと省太郎に
別々のことを話すって
年齢が違うからっていう
その意図はわかるけど
意味の違うことを伝えるのは
やめて欲しい。
あと、、あなたのせいで
子供たちが大変な思いをするのに
…ママのお手伝いを
してあげて欲しいって・・・」
どの口が言ってるんだ?
どの目線で言ってるんだ?
と、理央さんは心底思う。
省吾LINE
「…それは、、言われてみたら
確かにそうだな・・・
もう少し考えてみる、、、」
もう少しもう少しって、
そうやって時間を伸ばして
どうするつもりなのだろうか。
理央さんLINE
「…ひとまず省太郎は
私たちが一緒に暮らしてないこと
不思議に思い始めてる。
あなたに省太郎のこと
傷つける資格なんてないけど
とにかく何かは説明しないと
私がいつも質問されて
笑ってごまかす生活、
耐えられないから。」
省吾LINE
「・・ごめん、、そうだけど、、
でもさ、もうすぐクリスマスも
あるわけで、、
(※この会話は、11月末ごろのお話です)
さすがに
クリスマスパーティーだけは
4人でしてやらないか・・
最後に楽しい思い出
作ってやりたいし・・」
理央さん
「・・・・・・・・・」
はぁ、、、と、
深いため息が出る。
理央さんLINE
「さすがにって、、、
あのさ、クリスマスが終わったら
お正月もあるし、
リミの誕生日もくるのよ。
そしたら雛祭りがあってG Wが来て、
私の、省太郎の、あなたの
誕生日もイベントも
家族なら毎月のように何かしら
子供に楽しみなイベントは
巡ってくるものでしょ?!
それを壊したのはあなたなのよ!
私はずっとずっと、
家族4人で過ごしたかった!
楽しい思い出、増やしたかった!
だけど今そんなこと言うって、
つまりあなたは最初から、
さっきのLINEに書いたようなこと
説明するつもり、なかったってこと?!」
省吾から何を言われても
どんな言葉も
最後は責めてしまいたくなる。
省吾LINE
「違うよ、、説明はする。
だけど、俺のせいだからこそ、
これ以上迷惑かけたり
傷つけたりしたくないんだよ。
もちろん理央のことも、、
どうしたらいいのか
毎日毎日、
ずっと考えてるから、、」
理央さんはそのLINEを読んで、
また悔しさで涙が溢れた。
◆
それから数日後、
早苗のご主人の家でも、
子供たちは
クリスマスについての話題を
口にし始めていた。
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