登場人物
パンダ…ブログ主
山田翔くん
シーズン13の主人公。私の女友達の日奈子の弟。
山田壱子ちゃん
翔くんの奥さん。ある日夫の翔くんが
ママ友の理央さんと浮気をしていると
疑われたが、その真相は・・
娘:苺ちゃん
大原理央さん
壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘(リミちゃん)と、
小学生の息子(省太郎くん)がいる。
夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と
不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。
大原省吾
理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が
家族にバレたが、再構築を希望している。
省吾の母と父
理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。
理央さんの味方になってくれるが
義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。
早苗(ミクちゃんママ)
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかり、ご高齢の太客(石川さん)もいる。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
早苗のご主人(浩輔さん)
不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。
現在病院に運ばれ入院中。
奏多くん
早苗とご主人の息子(お兄ちゃん)のお友達。
その奏多くんのパパと早苗が不倫している。
ご主人を見ていると
早苗が警察署に行ったときや
尾行をしていたときの
機転や判断力の速さもあるが
倒れてしまったり、
こうしてパニックになるあたり
子供のことに関わることは、
子供たちを気にかけすぎて
弱くなってしまう人なのだと思う。
早苗の夫
「部屋で起きてたことは
わかったけど
じーじが来てるのを知ったのは
どうしてだ?
パパたちの声が、うるさかった?」
ご主人はお兄ちゃんに
寝室での会話を聞いていたのかとは
尋ねなかった。
聞けなかった。
お兄ちゃん
「うん、、まぁ、、
ちょっとトイレに行ったから
そのとき、
ママとパパが喧嘩してて・・
じーじの声もするなって
思ったから・・・
何話してたのかは
聞こえなかったけど・・」
いや、、
お義父さんは昨夜
そんな大きな声は出してない。
けれど、来ているのが
わかったということは
きっとお兄ちゃんは廊下から、
リビングをそっと覗いたのだろう。
もしそうなら、会話の内容が
聞こえていないはずはない。
トイレに行きたかったというのも
聞こえなかったというのも
お兄ちゃんなりの
精一杯の嘘かもしれない。
早苗の夫
「あのさ、、、」
ミクちゃん
「パパー、牛乳おかわりしたい。」
おトイレに行っていたミクちゃんが
ニコニコ戻ってきた。
早苗の夫
「・・お兄ちゃん、
帰ってきたらまた
そのことは夜話そう。」
お兄ちゃん
「うん、まぁ・・それは
どっちでも良いから・・。」
きっとお兄ちゃんは、
何かを知っている。
何かを抱えている。
まだ何も知らず、
ママが大好きなミクより
お兄ちゃんの心のケアを
急がなければ。
ご主人はそう思った。
けれど、、、
どこで話そう。
ミクちゃんがいる前で
こんな話は出来ない。
その日の朝イチでご主人は
理央さんにLINEをした。
事情を知った理央さんは、
ミクちゃんを一旦
理央さんの自宅で
見てくれることになった。
◆
お兄ちゃん
「ただいま。」
今日ご主人は、
半休を撮っていた。
そろそろこんな生活も
会社に迷惑をかける。
実家に相談して
実家に引っ越すべきか・・
そんなことも、頭をよぎる。
早苗の夫
「あぁ、おかえり。」
お兄ちゃん
「・・あれ、ミクは?」
早苗の夫
「幼稚園のお友達の家で遊んでるよ。」
お兄ちゃん
「そーなんだ。」
早苗の夫
「あのさ、
ランドセル部屋に置いてきたら
少しパパと話さないか?」
お兄ちゃん
「えっ、あー、うーん・・・
朝の話の続きだったら
もうしなくていいよ。
・・別に気にしてないし・・」
早苗の夫
「えっ、いや。」
お兄ちゃんはスタスタと
自分の部屋に行ってしまった。
そっとしてやるべきか、
追いかけてちゃんと話すか、
また、考えてしまう。
どうしていつもご主人が
毎日毎日苦しい選択肢を
選ばなければいけないの。
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