登場人物
パンダ…ブログ主
山田翔くん
シーズン13の主人公。私の女友達の日奈子の弟。
山田壱子ちゃん
翔くんの奥さん。ある日夫の翔くんが
ママ友の理央さんと浮気をしていると
疑われたが、その真相は・・
娘:苺ちゃん
大原理央さん
壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘(リミちゃん)と、
小学生の息子(省太郎くん)がいる。
夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と
不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。
大原省吾
理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が
家族にバレたが、再構築を希望している。
省吾の母と父
理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。
理央さんの味方になってくれるが
義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。
早苗(ミクちゃんママ)
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかり、ご高齢の太客(石川さん)もいる。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
早苗のご主人(浩輔さん)
不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。
現在病院に運ばれ入院中。
奏多くん
早苗とご主人の息子(お兄ちゃん)のお友達。
その奏多くんのパパと早苗が不倫している。
早苗
「最近のお兄ちゃんは
私に対しての
目線が冷たいからよ」
早苗が言ったセリフに
ご主人は思わず手が出そうになるのを
必死に抑えていた。
早苗の夫
「…当たり前だろう・・・
奏多くんの一件で、
あいつは早苗に対して
子供なりに何か
察してるはずだからな。」
早苗
「だから困るのよ。
それで将来ミクに
何か言ったら大変でしょ。」
早苗の夫
「……はぁ?」
早苗
「ミクは今何も知らないんだから
これからわざわざ
本当のことなんか言って
傷つけることないじゃない!
それこそそんなことになったら
私が立ち直るチャンスだって
失うんだからね!」
いや・・もうずっと
はぁ?
口を開けば開くほど
何言ってるかわからない。
こんな思考の人に、母親なんか
やって欲しくない。
早苗の夫
「立ち直るチャンスを失うって
・・行動するのは
お前の考え方ひとつだろう!
どうせほとぼりが冷めたら
すぐに男を作るんだから、
そこでまた
ミクのことが邪魔になって
傷つけるに決まってるじゃないか!」
早苗
「邪魔になったなんて
いつ誰が言ったのよ!
私は今の今まで、
子供たちが邪魔だったことなんて
1回もないわよ!」
早苗の夫
「……
はー・・・」
ご主人は、思いっきり深く
ため息をつく。
早苗の夫
「…もうほんと、早苗と話してたら
こっちが、、、
頭がおかしくなりそうだな。。」
早苗
「……こっちだって
同じセリフよ。」
早苗の夫
「じゃあ実際に
邪魔ではなかったとして
この先新たに男を作らないって
断言できるのか?」
早苗
「今すぐは作らないわよ。
もしくは、あなたがこのまま
もう1度やり直してくれるなら
作る必要ないし。」
早苗の夫
「……もう、何言ってるんだよ。
やり直すわけないだろ?
・・・勘弁してくれよ・・」
早苗
「じゃあ!そしたら!
それならこの先あなただって
いい人がいたら
その人のこと大事にするでしょ?!
一生一人でいるなんて
そんなこと誰にも決める権利
ないと思うけど!」
早苗の夫
「もう、、お前と話してたら
マジで疲れるんだよ。
とにかくミクを連れて行くなんて
許さないからな!」
早苗
「そんなの、あなたが勝手に
決めることじゃないから!!
私は自分の母親みたいに
娘を捨てたりしない!」
早苗の夫
「馬鹿なこと言うなよ!
不倫した時点で
お前はもう随分前から
家族を捨ててるんだよ!!」
早苗
「それとこれは
全然違うわよ!!
私はミクのこと、
絶対に連れて行くからね!」
その時
廊下の向こうで扉の開く音がした。
その音に気付いて、すぐに話をやめ
ご主人の方は
慌ててテレビをつけていた。
ミクちゃん
「ママ??_
早苗
「あぁ、ミク、どうしたの?」
ミクちゃん
「起きたらママがいなかったから」
早苗
「あぁ、ママちょっと
トイレに行ってたのよ。
じゃあ一緒に寝よっか。」
ミクちゃん
「うん!パパ、おやすみー。」
早苗の夫
「あぁ、おやすみー」
廊下の向こうでまた
扉が閉まる音がして
ご主人は一人、
涙が溢れてきた。
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