登場人物
パンダ…ブログ主
大原理央さん
壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘（リミちゃん）と、
小学生の息子がいる。
夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と
不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。
大原省吾
理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が
家族にバレたが、再構築を希望している。
省吾の母と父
理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。
理央さんの味方になってくれるが
義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。
早苗（ミクちゃんママ）
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかり、ご高齢の太客（石川さん）もいる。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
早苗のご主人（浩輔さん）
不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。
現在病院に運ばれ入院中。
奏多くん
早苗とご主人の息子（お兄ちゃん）のお友達。
その奏多くんのパパと早苗が不倫している。
早苗の父親は、
お義母さんの話の後
早苗の母親、つまり自分の元妻は
早苗が幼稚園の頃に
突然家を出て、男性のところに行き
1年後にフラッと帰ってきたという
身の上話を、突然はじめた。
早苗の父
「それで・・
帰ってきて、色々問い詰めたら
早苗の母親は
男の家に転がり込んで
うまくいかなくなったから、、
それで行く場所がなくなって
うちに帰ってきたって言うんですよ。」
省吾の母
「それはまた・・・」
理央さんは
早苗の顔を見ようとしたが
口をギュッと結んだまま
俯いている。
早苗の父
「私はそんな
身勝手なあいつが許せなくて
（1年間連絡一つもよこさず
男と暮らして、それで別れたからって
そんなのこっちが
知ったこっちゃないだろう！
なんでそんな女を急に
俺たちが受け入れるんだよ！
早苗のことは、
心配じゃなかったのか！）
って言いました。
でも、あいつは
（早苗のことはずっと心配だった）
とか
（早苗のことを忘れたことなんか
1日だってなかった。
でも自分勝手なことして
会いに来れるわけなかった）
とか、
言い訳ばっかりだったんです。」
一体、、何を
聞かされているのだろう・・
と、客観的には思うが
この時この場では全員が
早苗の父親の話に、聞き入っていた。
早苗の父
「でも・・その当時の早苗は
まだ小学校に入る前で
母親が出て行った意味も
わからないままだったんで
あいつが帰ってきて・・・
ものすごく喜んだんです。
俺は1年かけて、
やっと教員の仕事と子育てと
周りのサポートでなんとか
色々慣れてきたのに・・
早苗はやっぱり、
母親のことが好きで・・・
あいつと喧嘩していたら
何も知らない早苗は
（ママのこと虐めないで！）
って、あいつの方を庇って
辛かったですよ・・・
本当のことを知らないから
仕方ないとはいえ、
こんなに頑張ってきても
ママなのかって。
子供のことをほったらかして
他の男と遊んでたのに、
ママが好きなのかよって、、
こんな地獄みたいな気持ちを
1人で抱えながら、
生きていくなんて
●にたいのは、こっちの方でしたよ
本当に・・・・」
早苗の夫
「…そんなことが・・」
早苗「……」
早苗の父
「でも、それで早苗が喜ぶなら
あいつのことは許せないけど
実際私も、職場にはかなり
迷惑かけてましたから、、
仕事のことを考えても
家事のことを考えても
早苗のためには、
受け入れた方がいいと思って、
許した・・と言うより
同居人が増えたという気持ちで
もう一度あいつを受け入れました。」
省吾の母
「…受け入れ・・たんですか・・」
驚くお義母さんの顔を見て
早苗の父親は、一度小さく頷く。
そして
早苗の父
「それで・・前置きが長くなりましたが
私の言いたいことは
ここからです・・・」
早苗の父親は、
目の前にあったオレンジジュースを
一気に飲み干した。
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