登場人物
パンダ…ブログ主
大原理央さん
壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘(リミちゃん)と、
小学生の息子がいる。
夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と
不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。
大原省吾
理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が
家族にバレたが、再構築を希望している。
省吾の母と父
理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。
理央さんの味方になってくれるが
義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。
早苗(ミクちゃんママ)
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかり、ご高齢の太客(石川さん)もいる。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
早苗のご主人(浩輔さん)
不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。
現在病院に運ばれ入院中。
奏多くん
早苗とご主人の息子(お兄ちゃん)のお友達。
その奏多くんのパパと早苗が不倫している。
予約の時間から、
本題に入るまでの時間は
実に15分以上。
やっと本題に入ったのに
不倫相手が何人いるのかという
理央さんからの質問に
早苗
「他にはいません。」
思いっきり、嘘をついた。
早苗の夫
「……いきなり嘘つくとか
…ほんとやめてくれよ。
お父さんの前で
色々バレたくないんだろうけど
後からどんどん
証拠が出てくる方が
早苗にとっては不利だぞ。」
早苗
「……証拠って、何よ。」
早苗の父
「浩輔(早苗のご主人)は、
何か掴んでるって事なんだな。
教えてくれ。」
早苗の夫
「はい、じゃあ、
1つずついきます。」
早苗の父
「……1つずつ?」
早苗の父の眉の上がピクッと動き
皆が黙って、
ご主人の声に耳を傾ける。
早苗の夫
「早苗は、、
早苗には、
2人目の子供が生まれてから
(下の子が小学生になるまでは
専業主婦になりたい)と言われて
わたしはそれに賛成しました。
だからここ5・6年は
働いたことなんかないと
思ってました。」
ご主人はそう言って、
早苗の方を睨みつけるように
目線を送る。
早苗の夫
「でも早苗はいつからか
子供を幼稚園に預けた後
(ラウンジ)で
働き始めてました。」
早苗「えっ」
早苗は相当驚いた様子で
目をカッと見開く。
早苗の父
「ラウンジ・・?
ラウンジってなんだ?」
そもそもの、
ラウンジの存在がわからず
首を傾げるお義父さんと
省吾の両親に向けて
ご主人は少し、
ラウンジについて説明する。
早苗の父
「なんだと?・・」
早苗
「何よ、探偵でもつけ・・・
えっ、もしかして!」
早苗は省吾を睨みつける。
早苗
「もしかして・・
話したんじゃないでしょうね。」
早苗の夫
「…ってことは認めるんだな。」
早苗
「ちょっと、何を話したの?
何を知ってるの?」
早苗は焦った様子で
省吾に問いかけるが
省吾はあえて、黙っている。
早苗の夫
「自分で説明しろよ。
そもそもなんで、そんなところで
働き始めたんだよ。」
早苗
「それは・・
そこに知り合いがいて
頼まれただけよ。
ラウンジって言うけど
…中は別にファミレスと
おんなじような感じだから。」
ファミレス?
この後に及んで、
まだ嘘をつくのか。
早苗の夫「はぁ…」
出したくもない、
ため息が出てしまう。
やっぱりこの女には
証拠を集めていてよかった。
早苗の夫
「なるほどな。早苗は
ファミレスで出会った人と
デートをしたり
お金をもらったりするんだな。」
ご主人はそう言って
手に持っていたファイルの中から
数枚の写真を机の上に出す。
その写真に写っているのは
早苗と、おじいちゃんの石川さんが
お店の前で
待ち合わせをしているところから
腕を組んで歩いているところなど
その顔まで、
パッチリ写っている写真。
早苗
「はぁ?ちょっとこれ
何よ!!」
早苗が咄嗟に
その写真を全てかき集めて
全て自分の手元に回収してしまう。
しかし
早苗の父
「…今の写真、、
なんだ・・・??
写ってたの、
爺さん
じゃないか!」
早苗のお父さんは
真っ赤な顔をして大声をあげた。
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