登場人物
パンダ…ブログ主
大原理央さん
壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘（リミちゃん）と、
小学生の息子がいる。
夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と
不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。
大原省吾
理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が
家族にバレたが、再構築を希望している。
省吾の母と父
理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。
理央さんの味方になってくれるが
義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。
早苗（ミクちゃんママ）
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかり、ご高齢の太客（石川さん）もいる。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
早苗のご主人（浩輔さん）
不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。
現在病院に運ばれ入院中。
奏多くんママは、通帳の残高から
自分のご主人が怪しいと思い
まさかの探偵をつけたと言う。
早苗の夫
「それで、、早苗は、、
なんて言ってたんですか？」
奏多くんママ
「最初は、
息子さんがおっしゃるとおり
（そちらのご主人が
話しかけてきたんですけど）
って言われました。
それですぐに、
別の部屋に移動したら
（それよりなんで急に
そんなこと言い出すんですか？
ご主人に、
なんか言われたんですか？）
って、むしろ私の方が
責められるような口調で、、、」
やっぱり早苗は謝るよりも前に、
開き直ったのか。
奏多くんママ
「（夫にはあえて、まだ何も
話してないですけど
あなた、うちの夫から
お金借りてるんですか？）
って聞いたら
（ご主人に聞いてください）
って言うんですよ。
その態度を見て、、
ここで、早まって先に
聞くんじゃなかったなって
後悔しました。」
早苗の夫
「それは・・・早苗と話した後
何かご主人に
言われたってことですか？」
奏多くんママ
「いえむしろ、夫は何も言わず
そこから通帳の残高は
ピタッと動かなくなりました。
ただ、
最初に探偵を雇ったのって
２ヶ月前のことなんですけど」
早苗の夫
「…そんなに
前だったんですか・・」
という答えが合っているのか
どうかわからないが
つい口から出ていた。
奏多くんママ
「口座の残高に気が付いたのは
それよりもっと前なんです。
携帯が見れないので
探偵の方にアドバイスいただいて
それから夫の行動をよく見て
飲みに行くとか、
休日出勤とかの日のパターンを
観察してました。
実際に尾行が始まってしまったら
結構な費用が
かかってしまうので・・
先に自分で、夫の車に
買ってきたGPSをつけたり
元々ついていた
ドライブレコーダーを確認したり・・」
早苗の夫
「なるほど、、いきなり
探偵の方をつけたわけでは
なかったんですね。」
奏多くんママ
「そうなんです。
もう勢いで
相談してしまったので
探偵の方もさすがに
これじゃあわからないって・・」
早苗の夫
「なるほど・・実はわたしも
勢いで探偵の方に
お願いしようと思ってましたけど
…ある程度準備が
必要ってことなんですね。」
奏多くんママ
「準備がなくても
やってくれたとは思いますが
それには莫大な費用がかかるので
・・やっぱりある程度は・・
あ、なのでまだ夫にも
奥様にも、探偵を雇ったことは
知られてないと思います。」
早苗の夫
「・・まだってことは・・・
探偵の方への依頼は
これからも続けるんですか？」
奏多くんのママ
「うちは・・・奥様だけではなく
まだ他にいますからね・・・
週に１回程度はまだ
頼む必要が、あると思います・・」
奏多くんのママは
深いため息をつくと、
一度時計を見て、顔を上げる。
奏多くんママ
「あっ、すいません・・
他の女性の話なんて
どうでもよかったですよね・・・
あの・・・
奥様と夫の、調査報告・・・
もし嫌でなければ
ご主人にも、共有しましょうか。
それをお見せしながらの方が
話が早いですし・・・
今日、子供の習い事が終わったら
取りに来ていただいても良いですし
次回またここで
お渡しすることもできます。」
その申し出は、
とてもありがたかった。
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