登場人物

パンダ…ブログ主

 

大原理央さん

壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘と、小学生の息子がいる。

夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と

不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。

 

大原省吾

理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が

家族にバレたが、再構築を希望している。

 

省吾の母と父

理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。

理央さんの味方になってくれるが

義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。

 

早苗(ミクちゃんママ)

省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで

働いていたことがわかり、ご高齢の太客(石川さん)もいる。

実の父親は体育教師。父のことが怖い。

 

早苗のご主人(浩輔さん)

不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。

 

 

 

 

 

理央さんは、

ギリギリの精神状態で

思いの限りを省吾にぶつける。

 

 

自分のことも、省吾のことも

早苗のことも、

全てを責めたくなる。

 

 

 

その時

 

 

 

 

 

看護師

「ご家族の方ですか?」

 

 

 

理央さん

「あぁ、あの、

 家族ぐるみの友人です。

 

 今、この方の子供達が

 昨日から泊まりに来ていて

 うちに預かっていたので・・

 

 それで、、」

 

 

 

看護師

「そうですか。

 

 ご友人、

 もう大丈夫ですからね。

 

 こちらで医師の方から

 ご説明させてください。」

 

 

 

 

あぁ、大丈夫だった・・

 

 

 

助かった。

 

 

 

 

 

理央さん

「うぅ・・うっ、、

 

 

 はい・・・うぅ・・

 ありがとうございます。

 

 ありがとうございます。」

 

 

 

 

それからの説明では、

ご主人が飲んだ薬の量は

多くはなかった。

 

 

 

あとで

ご主人から聞いてわかったのは、

 

ご主人はどうやら

精神科で処方された薬を

持っていたらしい。

もうすでに、

病院にかかっていたのだ。

 

 

その薬を飲んで、眠剤を飲んで

だけど眠れず

大量のアルコールを飲んだ上で、

 

薬が足りないのかと思い

意識が朦朧とした中で

それでも眠りたいと思い

決められた量より

多めの薬を服用してしまったそうだ。

 

 

 

それで、訳もわからず

トイレに携帯もお酒も薬も持って

 

酔って吐いて眠剤を追加して

お酒も薬も効いた状態で

眠るように倒れていたのだ。

 

 

ご主人は

この世を去るような

選択肢をしたわけじゃなかった。

 

 

 

 

 

 

医師

「このあと麻酔が覚めたら

 話も出来るとは思いますが

 

 ひとまず入院していただいて

 経過をみながら

 退院の日を決めましょう。

 

 入院の手続きは

 どなたがされますか。」

 

 

 

理央さん

「奥さんに連絡を取りますので

 お願いしようと思います。」

 

 

 

 

 

それからご主人が、病室に

運ばれる準備を整えていた時

 

 

 

 

省吾

「電話だっ」

 

 

 

 

やっと、早苗から

省吾の携帯に連絡が入った。

 

理央さんの胸騒ぎから

救急車を呼んで、ここまでの時間、

 

2時間近く経過している。

 

 

 

 

省吾

「もしもしっ」

 

 

 

 

早苗

「今起きてLINEみたけど

 一体・・」

 

 

 

 

理央さんが省吾から

携帯を奪い取った。

 

 

 

 

理央さん

「ご主人が自宅で

 倒れているところが発見されて

 救急車で運ばれて

 これから入院の手続きです。」

 

 

 

早苗

「えっ?

 なんの

 病気ですか?」

 

 

 

 

理央さんは、

怒りで叫びそうになったが

 

自分は病院にいるのだと思い

なんとか声を落ち着かせていた。

 

 

 

 

理央さん

「……病気?

 

 

 ……ご主人が倒れた時

 ご主人の周りに、

 薬が散らばっていました。

 

 

 自分がしたことに

 心当たりはないんですか?」

 

 

 

 

早苗

「えっ?薬?」

 

 

 

 

理央さん

「それと、

 今どこにいるんですか?」

 

 

 

 

 

早苗

「ひとまず、どこの病院ですか!

 今すぐ行きます!」

 

 

 

 

今、どこにいるのか、答えなかった。

 

 

 

あのまま、まだホテルにいるのか。

 

 

 

 

顔を見たら

殴ってしまうかもしれない。

 

 

 

 

言葉に詰まって

理央さんは無言でその電話を

省吾に渡した。

 

 

 

 

理央さんは

歯を食いしばる。

 

 

こんな女に、自分の幸せを

奪われてなるものか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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