登場人物

パンダ…ブログ主

 

大原理央さん

壱子ちゃんのママ友。幼稚園に通う娘と、小学生の息子がいる。

夫の省吾が、幼稚園のママ友の早苗と

不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。

 

大原省吾

理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が

家族にバレたが、再構築を希望している。

 

省吾の母と父

理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。

理央さんの味方になってくれるが

義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。

 

早苗(ミクちゃんママ)

省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで

働いていたことがわかり、ご高齢の太客(石川さん)もいる。

実の父親は体育教師。父のことが怖い。

 

早苗のご主人(浩輔さん)

不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。

 

 

 

 

理央さんは咄嗟に叫びながら

お義母さんに

救急車と警察への電話を求めた。

 

 

 

(たす)しか聞こえないが

 

助けて、かもしれない。

 

 

 

もしもそうなら、時間がない。

 

 

 

 

 

省吾の母

「もしもし、あのっ

 

 あのっ、、今知り合いが

 もしかしたら部屋で

 倒れているかもしれなくてっ

 

 うちからも行きますが

 それから救急車を呼んだら

 間に合わないかもしれなくてっ」

 

 

 

 

お義母さんの声も焦っている。

 

 

 

 

省吾の母

「はいっ、それで、、

 はい、はい、

 

 

 そうです、住所は・・」

 

 

 

それから

理央さんはスピーカーで

ご主人と電話を繋げたまま

 

携帯のメモを見せる。

 

 

それを見ながら

お義母さんは住所を伝える。

 

 

 

 

理央さん

「はっ、でも・・鍵がっ 

 空いてないかもしれない・・・

 

 子供達が鍵を持ってるか

 聞いてきます!」

 

 

 

 

理央さんは

子供達が寝ている部屋に急ぐ。

 

 

 

 

理央さん

「お兄ちゃん、お兄ちゃん

 ごめんね、寝てるのに。

 

 あのね、

 お家の鍵って持ってきてる?

 

 うん、鍵。」

 

 

 

 

寝ぼけているお兄ちゃんの前で

理央さんは

なるべく驚かさないように

なんとか心を落ち着かせて

声をかける。

 

 

 

 

お兄ちゃん(早苗の息子)

「うぅん?かぎ・・

 

 えーっと、うん。

 

 いつも鞄のポケットのところに

 ちゃんと入ってるよ・・」

 

 

 

 

理央さん

「そっか、ありがとう!

 

 ごめんね、寝てていいからねっ」

 

 

 

 

お兄ちゃん

「んん・・うん・・」

 

 

 

 

 

他の子供達はまだ全員

すやすやと寝ていて

 

理央さんはその足で

急いでリビングに戻る。

 

 

 

 

お義母さんはちょうど

救急の電話を切るところだった。

 

 

 

 

理央さん

「ご主人、聞こえますか!!

 

 ご主人っ!」

 

 

 

 

早苗の夫

「う・・・」

 

 

 

 

理央さん

「声が聞こえる!!

 

 ご主人!!今から行きます!!

 待っててください!!

 

 大丈夫ですからね!!

 

 電話!繋いだままにしますからね!

 

 

 お義母さん、鍵、ありました。

 私行ってきますから

 子供達のことよろしくお願いします!

 

 彼も一緒に出て

 警察には車の中から電話します!」

 

 

 

 

 

省吾の母

「わかった、お父さんにも

 声かけておくから!」

 

 

 

 

 

理央さんは携帯を持ったまま

急いで省吾の部屋へゆく。

 

 

 

 

 

理央さん

「あなたっ!起きて!

 

 

 ご主人が、大変なことに!

 今、お義母さんが

 救急車と警察呼んでる!

 

 あなたも急いで支度して!!」

 

 

 

 

省吾

「・・・え・・・・

 

 

 えっ?救急車と警察っ?

 

 何があったんだよ。」

 

 

 

 

さすがの省吾も

これには驚いて飛び起きた。

 

 

 

 

理央さん

「何がっ?わかんないわよっ!

 だから急いで起こしてるの!!

 

 だからあなたに、

 さっき言ったじゃない!

 心配だってっ!!

 

 うぅ・・」

 

 

 

言いながら、

悔しくて情けなくて

心配で怖くて、涙が溢れる。

 

 

 

 

理央さん

「でもあなた、そのあとまた

 普通に寝たわよね!!

 

 昨日あんなことがあって

 よく寝れるよね!!

 

 これでもし、うぅ・・

 ご主人になんかあったら

 

 あなたのせいだから!!

 

 

 鞄とってきたら

 先に車に乗ってるから

 早く着替えて!」

 

 

 

理央さんは急いで車に乗り込み

メモにある住所を打ち込む。

 

 

 

理央さん

「ご主人、もう車ですからね!!

 待っててくださいね!!」

 

 

 

急げば急ぐほど、その手が震えるが

ご主人に声をかけ続ける。

 

 

 

 

それからすぐに省吾がやってきて

ご主人のもとに、車を発進させた。