登場人物

パンダ…ブログ主

 

大原理央さん

壱子ちゃんのママ友。夫の省吾がママ友の早苗と

不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。

 

大原省吾

理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が

家族にバレたが、再構築を希望している。

 

省吾の母と父

理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。

理央さんの味方になってくれるが

義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。

 

早苗(ミクちゃんママ)

省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで

働いていたことがわかり、ご高齢の太客(石川さん)もいる。

実の父親は体育教師。父のことが怖い。

 

早苗のご主人(浩輔さん)

不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。

 

 

 

 

 

昨日の夜、0時前に送った

早苗のご主人へのLINE。

 

 

確かに深夜ではあったが

家に帰った直後に、

本当に眠ったんだろうか。

 

 

理央さんは深夜に何度も目が覚めて

その間に何度も

既読になっているか確認をしたが

一向に動きがない。

 

 

 

理央さんは身支度をしながら

ため息をつく。

 

 

 

理央さん

(こんな時に、、なんであいつは

 眠れるの・・・?

 

 

 昨日ご主人に言われたこと

 響いてないの?

 

 ・・ご主人のあんな姿見て

 心配にならないの?)

 

 

 

ここが省吾の実家じゃなければ

理央さんは声を荒らげて

省吾を叩き起こしていたかもしれない。

 

 

 

5時半

 

 

 

理央さん

(どうしよう・・本当に

 心配になってきた・・・

 

 もし、倒れてたら?

 

 昨日どうして、

 1人で返してしまったんだろう・・

 

 何かあったらどうしよう、、

 どうしよう・・)

 

 

 

 

不安で、

悪いことばかり思い浮かんで

涙が止まらない。

 

 

 

 

 

その時、

お義母さんが起きて

リビングの方に歩く気配がした。

 

 

 

 

理央さん

「お義母さん!!」

 

 

 

 

省吾の母

「あら、理央さん

 早いの、、、えっ

 

 理央さん、どうしたの?」

 

 

 

 

理央さん

「お義母さん・・・

 

 ご主人から・・・うぅ・・

 まだ、連絡がないんです・・・

 心配なんです・・

 

 昨日、ご主人がはじめて

 取り乱した様子を見て

 それから、それで・・・」

 

 

 

取り乱していたのは

理央さんの方だった。

 

 

心配で心配で、苦しい。

 

 

 

 

省吾の母

「じゃあ理央さん、

 電話してみましょう。

 

 電話して出なかったら、

 一緒にお宅に行ってみましょう!」

 

 

 

 

あぁ、そうか・・

電話をしたらいいのか、、

 

 

そんなことさえ

頭が回らなかった。

 

 

 

 

まだ6時前だけれど、

それで起こしてしまったら

申し訳ないけれど

何か起こってしまってから

後悔するよりいい。

 

 

この胸騒ぎを止めるには、

声を聞かなければ安心できない。

 

 

 

理央さん

「じゃあ、電話してみます。」

 

 

 

 

理央さんは急いで、

電話をかける。

 

 

 

 

理央さん

「………

 

 

 …………

 

 

 お義母さん、出ないですっ

 

 まだ、寝てるんですよね。

 

 寝てて、気づかないんですよね。」

 

 

 

 

 

省吾の母

「そうね、、そうよ・・

 

 きっとそうよ、、」

 

 

 

 

理央さんはもう1度

電話をかける

 

 

 

 

理央さん

「………

 

 

 ………お義母さん、

 

 どうしましょう、、、

 本当に眠ってて

 聞こえないだけですかねっ」

 

 

 

言いながらやはり

涙が溢れてくる。

 

 

 

省吾の母

「冷静に、冷静に理央さん。

 

 お宅の住所はわかってるの?」

 

 

 

理央さん

「あぁ・・えぇと・・

 

 はい、あの、、確か、

 前にご主人にお会いした時に

 

 今後早苗さんに、慰謝料の

 請求をするかもしれないのでって

 住所を・・」・

 

 

 

 

理央さんは焦った様子で、

携帯のメモを探す。

 

 

 

 

理央さん

「ああ、ありました!!

 

 でもっ、そういえば

 もし鍵が空いてなかったら

 空いてますでしょうか。

 

 子供達が鍵、持ってますかねっ」

 

 

 

 

理央さんはまた焦りながら

もう1度ご主人に、

電話をかける。

 

 

 

 

ダメだ、電話に出ないっ

 

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

 

 

理央さん

「あっ、出た!!

 

 

 もしもし、もしもし?!!」

 

 

 

 

 

 

早苗の夫

「・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

理央さん

「もしもし、

 もしもし??!!!」

 

 

 

 

 

 

早苗の夫

「・・・・うぅ・・・

 

 

 た、、す・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

理央さん

「うそっ!!

 

 

 ご主人!!大丈夫ですかっ!

 

 ご主人!!

 聞こえますかっ!!!!!

 

 

 

 お義母さんっ!!

 急いで救急車と

 警察をっ!!!!」

 

 

 

 

 

 

理央さんのただならぬ空気を察して

お義母さんが震える手で

自分の携帯から119番を押した。