登場人物
パンダ…ブログ主
大原理央さん
壱子ちゃんのママ友。夫の省吾がママ友の早苗と
不倫をしていた。実母は若年性アルツハイマー。
大原省吾
理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が
家族にバレたが、再構築を希望している。
省吾の母と父
理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。
理央さんの味方になってくれるが
義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。
早苗(ミクちゃんママ)
省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで
働いていたことがわかり、ご高齢の太客(石川さん)もいる。
実の父親は体育教師。父のことが怖い。
早苗のご主人(浩輔さん)
不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。
ずっと気丈に振る舞ってきた
早苗のご主人。
強いと思っていた。
凄いと思っていた。
けれどそれは、
子供達のために、自分のために
心が壊れないように
耐えに耐えていただけだった。
早苗の夫
「あんた達みたいに
何にも考えない人のために
こんな大事な命使うの
もったいないから!!」
ご主人は
心からの叫びを省吾にぶつけ
省吾のことを、突き飛ばした。
周りの人たちが気づき
遠巻きに、
何かひそひそ話している。
理央さん
「ご主人、ひとまずここから離れて
違う場所に行きましょう。」
このままここにいたら
もしかしたら
警察を呼ばれるかもしれない。
理央さんは瞬時にそう思った。
こんな短期間で2回も
警察の方に
お世話になるわけにいかない。
早苗の夫
「……すいません。
…取り乱しました・・」
ご主人はヨロヨロと立ち上がり
省吾も自力で
放心状態のまま起き上がる。
省吾「………」
3人がひとまず歩き出したので
周囲の人たちも
すぐに散らばってくれた。
早苗の夫
「先ほどは・・
突き飛ばしたりして
申し訳ありません・・」
省吾
「そんなっ、謝らないでください。
殴られても当然なので・・」
早苗の夫
「……とにかく・・・
わたしは一旦
ここで失礼します・・・
今後のことはまた・・」
理央さん
「はい、もちろんです。」
早苗の夫「……」
ご主人が1度、
省吾の顔をチラと見て、
背中を向ける。
早苗の夫
「……こんなに、、
いい奥さんがいるのに、、
・・それに、
お母さんにもお会いしましたが
…あんなに愛情深そうな・・
…なんでなんですかね、、
なんで人の欲って、、、」
泣きそうな声がして
そのまま1度も振り向かず
ご主人は1人で去っていった。
理央さん「……」
省吾
「……理央・・俺・・・」
理央さん
「……私も1人で帰りたい・・・
子供達が心配するから
あなたの家には行くけど、
ここから別々で帰らせて。
だからあなたは、先に帰って。」
省吾
「だけど理央・・・あの、、」
理央さん
「何なの?
あなたが先に行かないなら
私が行くから。」
省吾
「いや、行くよ!行くから・・」
省吾は何度か振り向きながら
理央さんより前を歩いてゆき
次第にその姿が見えなくなった。
◆
理央さんは1人、来た道より遠回りで
夜の赤坂を歩いてると
涙がハラハラ溢れた。
さっきのご主人の言葉が
胸に全部刺さってきて
苦しくて苦しくて、
どうしようもなかった。
誰か、助けて。
でも、それより自分は
これから子供達のことを
助けなければいけない。
母親のこともあるし
こんな自分が誰かに
助けを求めてはいけないんだ。
滲んで光る
街の明かりの1つ1つの向こうには
働いている人、暮らしている人
沢山の人が生きていて
その中には、こんな風な気持ちを抱えて
過ごしている人がいるのだろうか。
生きるって、何なのか。
そんなことを考えると
また、涙が出て来た。
◆
それから、どうやって帰ってきたのか
全然覚えていない。
けれど省吾の実家に戻ると
子供達は皆寝ていて
お義母さんもお義父さんも
省吾も皆起きていた。
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シーズン1〜14までと、私がブログを書く理由はこちら
楽天ROOMが出来ましたゆるゆる更新しますが
ブログではあまりご紹介していない
アラフォーパンダのメイク用品や、反響の多かったものを
主に載せていきたいと思います