登場人物

パンダ…ブログ主

 

大原理央さん

壱子ちゃんのママ友。突然ご主人が、

理央さんの不倫を疑い二人の子供(小学生の息子と、

幼稚園の娘:リミちゃん)を連れて、

実家に帰ってしまったが、その理由が・・

 

理央さんの母親

最近、若年性アルツハイマーで、

これから施設に入るか家族と相談中。

 

大原省吾

理央さんの夫。ミクちゃんママとのW不倫が

家族にバレ、再構築を希望している。

 

省吾の母と父

理央さんにとってはお義母さんとお義父さん。

理央さんの味方になってくれるが

義父さんは「離婚しないで欲しいと」言う。

 

早苗(ミクちゃんママ)

省吾と浮気していたが、夫に内緒で昼ラウンジで

働いていたことがわかり、ご高齢の太客もいる。

実の父親は体育教師。父のことが怖い。

 

早苗のご主人(浩輔さん)

不倫の事実を聞いて、早々に離婚を考えている。

 

 

 

今の時代、

70代でもお若く見える方は

たくさんいらっしゃるけれど

 

早苗が待ち合わせていたのは

本当に、普通におじいさん。

 

 

早苗の夫LINE

「この後、どうしますか。」

 

 

 

ご主人からLINEが入ってきても

まだ動画は送れない。

 

 

 

理央さんLINE

「この後・・

 今から最低1時間半は

 出てこないですよね。

 

 ちなみに私、

 動画で撮影してしまったので

 容量が重たいみたいで

 

 送信完了するまで、

 お待ちください。」

 

 

 

省吾LINE

「一旦3人ともここから離れて

 合流しますか・・」

 

 

 

あっ、そうか。

 

 

 

理央さんは顔を上げて、

潜んでいたところから

早苗さんのご主人の方に歩く。

 

 

 

省吾

「あぁ、、今、子供たちは?

 全員集まってるの?」

 

 

 

顔を見るや否や

省吾がそう質問する。

 

 

 

理央さん

「うん、子供達みんな

 修学旅行みたいな感じで

 すごく楽しそうだった。」

 

 

 

 

省吾

「そうか・・すまない。」

 

 

 

 

 

何がすまないのかわからない。

 

 

けれど今は、

そこを言っている場合ではない。

 

 

 

その間に、

理央さんが送った動画が

やっと2人に届いた。

 

 

 

早苗の夫

「……動画・・・

 わかりやすくていいですね・・

 

 アップも引きも、、、

 顔もはっきり写してくださって

 ありがとうございます・・

 

 実際見たら、、自分じゃあ

 少し動揺してしまって、、

 

 アップが撮れなくて、、」

 

 

 

 

よく見たら確かに、

引きの写真ばかりだ。

 

 

ご主人のこと

落ち着いていて、冷静で

すごいなと思っていたが

 

 

今、自分の妻の

現場に立ち会っているのだ。

 

動揺していないわけがなかった。

 

 

むしろご主人の

そういう部分が知れて

少しホッとしたりもしている。

 

 

 

理央さん

「私も、手が震えてしまって・・

 時々動画がブレてます・・」

 

 

 

早苗の夫

「そうですよね、、

 

 それはそうと、、、

 お二人は、どうしますか。

 

 わたしはこれから

 1時間半くらい

 どこかで時間を潰して

 またこの場所に戻ってきます。

 

 出てきたら、

 あとをつけたいんです。」

 

 

 

 

ご主人なら、

そう言うと思っていた。

 

 

 

省吾

「そうですね・・

 この写真だけでは、

 

(ただの友人との食事)

 って言われてしまったら

 なんの証拠にも

 ならないですよね・・」

 

 

 

早苗の夫

「早苗なら絶対に

 シラをきるに決まってますからね。」

 

 

 

 

理央さん

「私は、、ここまできたら 

 あと1時間半待ちます。」

 

 

 

 

省吾

「僕ももちろん、待ちます。」

 

 

 

 

省吾

「……そうですか。

 

 じゃあ、、探しましょうか。。

 カフェかどこか・・

 

 我々も

 なんか食べておいた方が

 いいでしょうし・・」

 

 

 

 

ふと、理央さんは思い出した。

 

 

 

 

理央さん

「そういえばお昼に、

 ご主人が送ったLINEには

 返信あったんですか?

 

 子供たちの、送り迎えの件。」

 

 

 

早苗の夫

「あぁ、、それですね・・・

 

 早苗が

 お店から出たと予想される

 そのくらいの時間に

 返信ありましたよ。

 

 

(しばらくお願いね。

 ちょっと1人でちゃんと

 頭冷やして

 冷静に考えたいから。)

 

 だそうです。」