先日の続きです。

 

 

 

先生

「あのっ、アプリ読みました!」

 

 

 

そう言って、

一人の先生がチビぱんだを

すぐに連れて行ってくれて

 

もう一人の先生が私に

駆け寄ってきてくれました。

 

 

 

担任の先生

「この度は本当に、

 申し訳ございません・・

 

 パンちゃんが、

 行きたくないと思うほど

 辛い気持ちになっていたのに

 こちらで気付けず・・」

 

 

 

 

「いえいえ、そんな・・

 娘が言うには

 先生の見えないところで

 ということでしたから

 

 気付いていただくのは

 難しかったと思います。

 

 ただ本人は本当は、先生には

 伝えないでと言っていたので

 何かしらの思いがあるようで…

 

 なので急にこの件で先生から

 娘にお声がけいただくのも

 難しいとは思っていまして

 どうしたものかと・・」

 

 

 

担任の先生

「そうですね・・

 

 でもまずは先に

 もう叩かれたりすることがないように

 防ぐことが大事で、

 そこは私たちも、

 なんとか普段の自由時間にも

 見つけられるように

 気を付けたいと思ってます。」

 

 

 

 

「それは、ありがとうございます。」

 

 

 

 

担任の先生

「いえ・・

 最近特に、一部の男の子同士で

 結構喧嘩が増えていたので

 私たちも見つけたらその場で

 すぐに注意したりしてるんですが・・

 

 とにかく今日はまず

 誰がどうということじゃなくて

 クラス全体で

 人を傷つけることがどういうことか

 ちゃんと考えられるような

 そういう時間を設けて、

 

 また、このことは園内全体で

 共有できるようにもします。

 

 本当に、申し訳ございません。」

 

 

 

そうおっしゃる

担任の先生のお顔が

今にも泣きそうで

 

先生の辛さも

伝わってくるようでした。

 

 

 

「いえ、本当に先生が

 責任を感じないでくださいね。

 

 また今日も夜になったら

 娘といろいろ話してみます。」

 

 

 

結局私はその時は、

どの男の子が叩いたのか

名前を出すことはやめました。

 

 

というよりなんとなく

先生もピンときているような

そんな雰囲気もありました。

  

 

 

 

それから夕方のアプリに

先生からのお返事がありまして

 

そこにはまた丁寧なお詫びの言葉と

クラスで子供たちに

しっかりと話をしたこと

 

 

チビぱんだの様子は

いつもと変わらなかったけれど

今後もきちんと

様子を見てゆきたいことなどが

書かれていました。

 

 

 

 

 

そしてお迎えの時刻。

 

 

 

 

 

チビぱんだ

「ママー!!」

 

 

 

いつものように、

ニコニコ出てきたチビぱんだ。

 

 

 

 

「おかえりー。ただいまー。

 

 今日はどうだった?」

 

 

 

 

 

チビぱんだ

「うん。楽しかったー。」

 

 

 

「今日は

(保育園行きたくない)って

 思わなかった?」

 

 

 

チビぱんだ

「思わなかったー」

 

 

 

 

そのやりとりを見て

ホッとした様子の先生。

 

 

 

 

担任の先生

「今日は皆に話をしたからなのか

 みんなが比較的

 穏やかではあったんですけど

 

 昨日いただいたご報告では…

 (わたしたちが見てないところで)

 ということだったので

 

 ご自宅に帰ってまた

 チビぱんちゃんが何か

 気がかりなことがあるようなら

 すぐに教えてください。」

 

 

 

と、いつも一生懸命な先生。

 

 

チビぱんだの担任の先生は

お2人いるのですが、

チビぱんだもわたしも

どちらの先生も大好きで

 

こちらこそ、

心配事を増やしてしまい

ごめんなさいねという気持ち。

 

 

 

そしてその日の帰り道。

 

 

 

また二人でてくてく歩きながら

 

 

 

 

「ねーパンちゃん。

 

 今日は叩かれて痛いとか

 嫌だったーってことなかった?」

 

 

 

チビぱんだ

「うん。なかった。」

 

 

 

「そっか。じゃあさ

 一応そのこと先生に

 相談する気になった?」

 

 

 

チビぱんだ

「だから言わないってばー。」

 

 

 

「なんで?ママに話すより多分

 先生に話したほうが、

 解決早いと思うんだけどな。」

 

 

 

 

すると

 

 

 

 

チビぱんだ

「ちがうよ。

 

 

センセーに言わなくても

わかってほしいんだよ。」

 

 

 

 

 

「……なるほど・・・」

 

 

 

 

 

 

もう少し続く。

 

 

 

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