昨日の続きです。

 

 

 

その日教室の入り口で

突然泣き出したチビぱんだ。

 

 

帰り道に初めて

保育園に行きたくなかった。

理由も言いたくないと言い出した。

 

 

 

そんなこと言われたら

心配だし

気になってしまうじゃないか。

 

 

 

 

「じゃぁさ、、

 

 ママにお話ししたくなったら

 言ってくれるかな。」

 

 

 

チビぱんだ

「だからこれだけは

 言いたくないんだってばぁ・・」

 

 

 

「むむむ・・」

 

 

 

確かこの間もこうして

チビぱんだが私に

言いたくないと言っていたことは

 

私の失敗を、

庇うためだったこともあったので

 

 

今回の(言いたくない)も

とっても気になってしまう。

 

 

 

 

「もしかしてー、、ママがまた

 何かうっかり

 忘れちゃったとか??」

 

 

 

 

チビぱんだ

「ちがうよ。」

 

 

 

 

「先生に叱られちゃって

 落ち込んじゃったとか?」

 

 

 

 

チビぱんだ

「めっちゃ怒られるけど

 おちこんじゃわない。」

 

 

 

 

「めっちゃ怒られてるんかい真顔

 

 そして、

 落ち込まないのかい。真顔

 

 

 

 

 

チビぱんだ

「まぁまぁ。いいじゃないの。」

 

 

 

 

 

「いや、行きたくないってさ

 内容によっては、

 無理に行けと言うのも

 ママは苦しいし

 

 じゃあ行かなくていい

 っていうのも難しいし、、

 

 そういうことはママはちゃんと

 話し合いたいんだけどな。」

 

 

 

 

チビぱんだ

「しょーなんだけど・・」

 

 

 

 

「…行きたくない理由・・

 他には、お友達とケンカ・・

 

 

 っていうのは、

 たまにするって言ってたもんねぇ。

 

 そういうことはママに

 お話ししてくれるもんねぇ。」

 

 

 

 

チビぱんだ

「うん。女の子どうしは

 毎日喧嘩するけど

 毎日仲直りするよ。

 

 仲良しだけど、喧嘩するの。

 でも仲良しなのよ。」

 

 

 

 

ふむ。

 

 

 

 

うーん。

 

 

 

 

「じゃあ、お友達と

 何かあったっていうわけでは

 ないわけね?」

 

 

 

 

 

チビぱんだ

「……」

 

 

 

 

あれ。

 

 

 

 

「……お友達のことか。」

 

 

 

 

チビぱんだ

「……

 

 

 だっ、だから

 言いたくないんだってばぁー」

 

 

 

 

 

「……そうか・・」

 

 

 

 

 

しゅん。

 

 

 

とした顔をして見せる。

(私が。)

 

 

 

 

 

チビぱんだ

「でも、、、チビかばくんが

 今日は守ってくれたから

 

 朝は、嫌だと思ってたけど

 今日の保育園は、

 いやじゃなかったの。」

 

 

 

 

 

「そっか。チビかばくん

 優しいんだねぇ。おねがい

 

 

 それで守ってくれたとは・・

 何から?」

 

 

 

 

 

私の心配顔を、

心配してくれたチビぱんだが

やっと話し始めてくれた。

 

 

 

 

 

 

チビぱんだ

「……」

 

 

 

 

 

「………男の子??」

 

 

 

 

 

 

チビぱんだ

「だって、チビウシくんが

 ぱんちゃんのことさいきん、

 すっごく叩いてくるから

 痛くって・・

 

 ぱんちゃん以外のことも

 叩くんだけど

 

 すごく痛いから、

 保育園行きたくないなって・・」

 

 

 

 

「・・おぉ、、なるほど・・・」

 

 

 

 

チビぱんだ

「ちょっと痛いんじゃないんだよ。

 

 すごく痛いんだよ。」

 

 

 

 

ちょっとじゃない・・

 

すごく痛いって

一体どの程度の強さなんだろうか。

 

 

兄弟姉妹がいると

子供同士の喧嘩で

叩き合いをしたりすることも

きっとあると思うけれど

 

一人っ子のチビぱんだには

そんな経験がない。

 

 

だから、少しのことも

驚いてしまうのか

 

本気で暴力的な痛さなのか。

 

 

 

 

 

「それは、辛かったね・・

 

 それで先生は、

 そのこと知ってる?」

 

 

 

 

チビぱんだ

「知らないの。

 だって先生がいるときは

 そんなことしないの。

 

 見てないところで

 叩いてくるから。」

 

 

 

 

「先生には、相談してみた?」

 

 

 

 

チビぱんだ

「してない。

 

 言いたくないから・・・。」

 

 

 

 

なるほど。

 

 

またこれは、

チビぱんだのちっちゃなハートが

いろんなことを 

いっぱい考えているんだな。

 

 

そう思って、

 

 

私たちは立ち止まり、

向かい合って、

お話することにした。

 

 

 

 

もう少し続きます。

 

 

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