登場人物

パンダ…ブログ主

 

山田翔くん

シーズン13の主人公。私の女友達、日奈子の弟。
 

山田壱子ちゃん

翔くんの奥さん。ある日夫の翔くんが
ママ友の理央さんと浮気をしていると
疑われたが、その真相は・・

 

娘:苺ちゃん

 

大原理央さん

壱子ちゃんのママ友。突然ご主人が、

理央さんの不倫を疑い二人の子供(小学生の息子と、

幼稚園の娘:リミちゃん)を連れて、

実家に帰ってしまった。

 

理央さんの母親

最近、若年性アルツハイマーであることがわかり

母親のこれからについて、

理央さんは考えることが多い。

 

大原省吾

理央さんの夫。どうやらミクちゃんママと

W不倫をしているようだが、

開き直っている。

 

省吾の母

理央さんにとってはお義母さん。

理央さんの味方になってくれる、

愛のある人のようだ。

 

ミクちゃんママ

省吾と浮気疑惑あり。

 

 

 

 

夜中に起きると、

隣に寝ていたはずの母親がいない。

 

 

理央さん

(お母さん!!どうしよう。

 まさか外に!!)

 

 

急いで部屋から飛び出す。

 

 

 

理央さん

(お母さん!!)

 

 

 

廊下に出るが、真っ暗だ。

 

 

 

理央さん

(そんな・・)

 

 

 

真っ先に玄関に行って

ドアに手をかけたが

鍵がかかっている。

 

 

 

理央さん

(…外じゃない・・でもじゃあ・・)

 

 

 

 

そのまま真っ暗なリビングに行く。

 

 

 

すると・・

 

 

 

理央さん

「わっ!お母さん!!」

 

 

 

見ると、真っ暗な中で

冷蔵庫の一番下の引き出しを開けて

何もせずに、座り込んでいる。

 

 

 

 

理央さんの母

「あら、理央。どうしたの?」

 

 

 

理央さん

「どうしたのは、

 こっちのセリフだよ・・

 

 急になんでこんなところにいるの?

 お腹すいたの?」

 

 

 

理央さんの母

「うぅん、ちょっとここの方が

 涼しいかなって思って」

 

 

 

理央さん

(……)

 

 

理央さんは母親に見えないように

小さくため息をつく。

 

ここにいて、安心したのだ。

 

 

 

 

理央さん

「…そうだね、確かにね・・・

 

 でも、あっちで寝よう。

 部屋は涼しくするから・・」

 

 

 

 

母親の背中を支え、

部屋に一緒に戻る。

 

 

母親は横たわると、

あっという間に寝息を立てて

眠ってしまった。

 

 

 

理央さんはその隣に横たわり、

また、溢れてくる涙を拭う。

 

 

 

怖かった。

 

 

外に出てしまったのかと思った。

 

 

すぐに見つかって良かった。

 

 

こんな生活、やっぱり

子育てしながらは無理だ。

 

それは父親たちも皆そうだ。

 

仕事をしながら、子育てをしながら

人間一人の介護をすることが

どれだけ大変か。

 

 

 

たった1日過ごすだけでも、

昼も夜も眠れない、

張り詰めた時間が過ぎてゆく。

 

 

 

理央さんは結局朝まで

ほとんど眠れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

朝、7時前。

 

 

 

 

理央さんの母

「理央、お腹すいたんだけど。」

 

 

 

やっと眠り入りかけた頃

母親の声で目が覚める。

 

 

 

理央さん

「え・・あぁ、うん、わかった・・

 何が食べたい?」

 

 

 

理央さんの母

「そうねぇ、お味噌汁と

 焼き魚かしらねぇ。」

 

 

 

理央さん

「うん・・わかった・・」

 

 

 

理央さんは重い体を持ち上げて

ヨタヨタとキッチンに向かう。

 

 

午後には母親の妹が迎えにくる。

眠るのは、それからでも遅くない。

 

こうして身内で1日ずつ

母親の様子を見て、

それから施設に入れる決断をする。

 

皆が、納得のいく答えを出したいのだ。

 

 

 

 

理央さんの母

「ねぇ、お味噌汁の具

 これだけなの?

 

 かなり質素ねぇ。」

 

 

 

理央さん

「……ごめん・・早く作った方が

 いいかなって思ったから・・」

 

 

 

理央さんの母

「でも母さんは

 どんなに朝時間がなくても、

 家族のためだと思ったら

 具の1つや2つ増やすくらい

 全然手間じゃなかったわよ。」

 

 

 

理央さん

「だから・・ごめん・・」

 

 

 

 

理央さんの母

「うーん」

 

 

 

そう言って母親は立ち上がり、

冷蔵庫の中を覗き始めた。

 

 

 

理央さんの母

「ほら、あるじゃないの。

 お揚げも、大根も。」

 

 

 

 

…いい加減にしてよ・・

 

 

 

そんなセリフが、

喉まで出かかったその時

 

 

 

 

 

 

ピンポーン。

 

 

 

 

 

 

部屋の中に、

チャイムの音が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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