流し目男くんとの
２回目の食事も終わり、
もうこの人には会わないなと
そう思いながら乗り込んだ
帰りのタクシー。
ワンメーターで着きそうな
その行き先を聞いて
一瞬嫌な顔を見せた後に
走り出した運転手さん。
その時
流し目男くん
「おい、君。
さっきの表情、
なんか文句があるのか？」
運転手さん
「いえ、そんなことは
ありませんよ。」
流し目男くん
「いや、明らかに今
そういう表情をしただろう。」
運転手さん
「それは申し訳ありません。
そう見えてしまったなら
わたしが悪いですね。」
誠意はこもってないが
棒読みだが
ひとまず謝る運転手さん。
流し目男くんの物言いが
あまりにも偉そうだったので
自分より半分くらいの歳の男に
そう言われて
腹も立っていたのだろう。
しかし、
流し目男くんはさらに
ヒートアップする。
助手席側にある
運転手さんの名前を見て
流し目男くん
「おい、田中くん。
君は運転手だぞ。
僕は政治の記者をやってるんだ。
身分が全然違うんだよ！
わきまえてくれたまえ！」
えっ。
身分？？
たまえ？？
○○してくれたまえ
と言う人、
ひとまず人生で初めて見たけど。
あと、
身分がどうちゃらって
リアルで言ってる人
いるんだな。
…ひとまず思うけど
ダサー。
運転手さんは言う。
運転手さん
「あの、身分とかって
どう言う意味ですか？」
流し目男くん
「住んでる世界が違うってことだよ！
それもわからないのか？
そういう君が僕に対等に
物申すなと言ってるんだ。
100mの距離だって、
あんな顔するんじゃないよ！」
なんだかこの男が一人で
ヒートアップしている。
不快の前に、
ださー。
私は、運転手さんの方に
前のめりになっている
流し目男くんの肩を掴み言った。
私
「あの。もうやめてくれません？
そんなこと人に言うなんて
どうかしてますよ。」
流し目男くん
「何言ってるんだよ！
こういう庶民には
ちゃんと言ってやらないと
わからないんだよ！」
運転手さん
「あのねぇ、僕の顔つきで
嫌な思いさせてしまったのは
申し訳ないですけどねぇ。
年齢とか立場関係なく
人に向かってそういうこと言うのって
どうかと思いますけどねぇ。
彼女も困ってるじゃないですか。
あなたも大変ですねぇ。」
運転手さんが、
私に同情し始めた。
流し目男くん
「君！本当に失礼だな！
名前フルネームで覚えたからな！
タクシー会社に
通報してやるからな！」
私
「あっ、駅だ。
降ります！！」
その声に、運転手さんが
すぐにタクシーを止めた。
流し目男くん
「パンダさん、
もう1軒いきましょう！
1軒！こんな後味悪いまま
帰れないから！」
流し目男くんがそう言って、
1000円札を
運転手に投げつけた。
流し目男くん
「釣りはいらないからとっとけ！」
そう言って
先にタクシーを降りた。
ので
私は乗ったまま、扉を閉めた。
（昔のタクシーなので
手でバタンと閉めれた。）
私
「私、明日早いんで、
このままこのタクシーで
帰ります！！じゃあ！！」
運転手さんは何かを察して
すぐに車を出した。
流し目男くんが何かを言っていたが
聞こえなかった。
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もうずっと愛用している、ホワイトニング歯磨き
「ブレスマイルクリア」
香りも使用感も、どちらも好きです
さて、緊急事態宣言が解除されても
まだまだマスク生活ではありますが
そんな中でマスクを外して、
自分の歯をジィーっと見たことありますか？
若い頃には気になりませんが
歯の黄ばみも、年々出てくるもので…
せっかく肌や身なりを気にしても
歯が黄ばんでいたら台無しな気がしますよね
こちらの歯磨きは、
ホワイトニングに特化しているので
日々のケアの中で、ケアがしっかり出来ます
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