今度自分の家で

食事を作って欲しいから

 

今お金を渡すから

食材を買ってきて欲しい。

 

そう言われた私。

 

 

 

流し目男くん

「それに、

 何をいくらで買ってくるかで

 パンダさんの金銭感覚とか

 センスもわかるので(にっこり)」

 

 

 

 

 

えっ、私のセンス?

 

 

知りたいの?

 

 

 

あなたの正解は、

 

 

この金額の中で、

多くの品目を作ること??

 

 

それともあなたに見合うような

ちょっとお高めでオサレな食材で

サラダに

ヤングコーンとかを飾ったりして

(私のお洒落な料理の限界ヤングコーン。)

 

 

 

 

それとも

 

 

 

「ねぇあんた、コレ

 いくらで買ってきたと思う?」

 

 

 

 

流し目男くん

「えっ、二千円かなー」

 

 

 

 

「ブッブー、なんと…

 

 200円やねんー!」

 

 

 

流し目男くん

「ギャオー!なんやてー!」

 

 

 

的な、主に関西で繰り広げられる

安さ当て比べコンテストを

私としたいのかしら?

 

 

 

みたいなことを

一人ノリツッコミしながら

話せるほどの距離感でもなかったし

 

 

なんせ今この時私は

(家庭的な女)のイメージで

立ち振る舞わないとアレなので

 

 

やっぱりここは

にっこり微笑んでみる。

 

 

 

 

「ではそこは

 楽しみにしてもらいつつ

 やっぱりお金の方は後から

 お願いします。」

 

 

 

そんなこんなで、

そろそろお開きの時間。

 

 

よく考えたら、流し目男くん。

 

前もそうだったが今日も、

めっちゃくちゃお酒強いな。

 

ずーーっと、飲んでたな。

 

 

 

けれどお会計はいつの間に

支払っていたのかわからないほど

スマートな形で流し目男くんが

しっかり済ませてくれていた。

 

 

 

 

「あの…良いんですか?

 

 こんなに美味しいお食事

 ご馳走になってしまって。」

 

 

 

 

流し目男くん

「もちろん。

 

 これからは財布ごと

 家に置いてきて

 欲しいくらいですから。」

 

 

 

 

そういうことをサラッと言って

またニッコリ笑う。

 

 

 

 

「あ。。。。あのでは

 ごちそうさまです。

 

 美味しかったです!」

 

 

 

 

と、その流れで

 

 

 

 

流し目男くん

「じゃあ、、

 

 ここから最寄りの駅まで

 歩くと何気に遠いので

 

 近くの駅までだけタクシーで

 送らせてください。」

 

 

 

「あっ、いえそこまでは…」

 

 

 

流し目男くん

「さすがにこのまま

 僕の家に

 連れ帰るわけじゃないんで。」

 

 

 

あ、いや別にそういうことを

心配してたわけじゃないんだけど

 

歩いて帰れるよって

思っただけだけど

 

 

御馳走していただいた後に

いやいやー、と

断るラリーを繰り返すことも

なんかできない雰囲気だったので

 

ひとまず私は一緒に、

タクシーに乗り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

運転手さん

「行き先は、

 どちらまでですか?」

 

 

 

と、普通の質問。

 

 

 

流し目男くん

「〇〇の駅です。」

 

 

 

 

すると、

年配の運転手さんが少しだけ

嫌な顔をしつつ、

車を走らせ始めた。

 

 

まぁ、確かにね

タクシーに乗るほどの距離じゃないけど

歩くと微妙に遠くてさ

ごめんなさいね。

 

 

とか心で思っていたら

 

 

 

 

流し目男くん

「おい、君。

 

 さっきの表情、

 なんか文句があるのか?」

 

 

 

 

流し目男くんが運転手さんに

そう話しかけた。

 

 

 

 

 

 

え?今、運転手さんに向かって

君って言った??

 

 

 

え?どうした?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー