週末の保育園は

チビパンダのお昼寝用の

バスタオルが入った通園バックを

持って帰る日。

 

 

さらに私は

仕事用のパソコンが入った

カバンを持っているので

いつもより荷物が多い。

 

 

さぁ、帰ろっか。

 

 

 

 

あ。雨だ。

 

 

 

 

この時期はいつ雨が降るか

わからないので

持ってきていた

自分の折り畳み傘を開く。

 

 

そこにチビパンダも

お気に入りのキティちゃんの傘を開いて

 

しばらく楽しそうに

水たまりの上を長靴でパシャパシャ。

 

 

 

週末の雨は

なんだかかさばるなぁ。

 

 

そう思いながら

チビパンダの後ろをテクテク。

 

 

 

 

すると、

 

 

チビパンダ

「ママ。抱っこだよ。」

 

 

 

と、急に振り返るチビパンダ。

 

 

 

え、ナウ?

 

 

 

 

「え。いやあの

 

 ねぇチビパンダ、ママを見て。

 

 ママはママの鞄と傘

 そしてチビパンダのバック

 

 もう両手がいっぱいでしょ?

 だから抱っこなんてむ・・」

 

 

 

チビパンダ

「嫌だ!!

 

 ママの抱っこ!!

 

 

 

 

「だから無理だってば!

 もう両手が」

 

 

 

 

チビパンダ

「いやだいやだ!!

 

 

 うわぁぁぁぁぁぁぁん」

 

 

 

こんな雨の中、

大泣きスイッチが入ったチビパンダ。

 

 

 

 

うわぁぁんはママだよぉえーんえーん

 

 

 

 

 

保育園と自宅との距離は

非常に近いのですが

それでもしとしとと降り続く雨の中

泣いて立ち止まられるのは辛い。

 

 

 

 

 

「…じゃあ、抱っこは難しいから

 おんぶならいい?」

 

 

 

 

チビパンダ

「うん!おんぶおんぶ!!」

 

 

 

もう、仕方がない。

 

そうして私は

ちょっとだけ雨がよけれる場所で

自分の傘をたたみしゃがんでみる。

 

 

 

両手には荷物と傘。

 

 

 

 

そこに、チビパンダの重みが

どん。

 

 

 

おぉぅ・・

なかなかの重さ・・

 

 

 

 

すると

背中越しのチビパンダが

 

 

 

 

チビパンダ

「ママが濡れまちぇんように。」

 

 

そう言って私の頭の上に

キティちゃんの傘をさしてくれた。

 

 

 

 

おぉう・・・

 

 

 

 

「ありがとう。

 

 でもママはいいんだよ。

 チビパンダが濡れないように

 キティちゃんさしててね。」

 

 

 

チビパンダ

「だめっ。

 ママが濡れたらいやなの。」

 

 

 

歩きながら

パン屋さんのウィンドウ越しに

 

 

両手いっぱいに荷物をぶら下げて

その手でチビパンダの

お尻を支えるアラフォー母。

 

 

そして

 

 

そんな私の頭の上に

雨が当たらないようにと

一生懸命傘をさしてくれている

チビパンダが見えた。

 

 

 

 

「ねぇパンちゃん見て

 

 ママとパンちゃんだねぇ。」

 

 

 

 

チビパンダ

「ほんとだねぇ。

 ママがおんぶしてるねぇ。

 

 パンちゃん傘しゃしてるねぇ。」

 

 

 

 

ほんとにもう・・

 

さっきまであんなに

泣いていたのにさ。

 

 

 

マンションの入り口に着く頃には

私とチビパンダの頭以外

結構濡れていましたが

 

だけど心はポカポカで。

 

 

 

週末以外なら

雨でもいいか。

 

 

そう思った帰り道でした。

 

 

 

 

 

 

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レインコートを買おうかなぁ。雨