コロナになってから

早1年以上会えていない実家の両親。

 

私の実家はとても田舎で

コロナの影響がほとんどない地域なので

尚更、東京からの帰省は

怖がられてしまいます。

 

 

可愛い盛りのちびパンダを

会わせてあげられないのが

辛いところですが

 

テレビ電話という文明の利器で

我慢我慢の日々。

 

 

 

そんなちびパンダに今日

実家の両親から

大好きなプリンセスの

枕やタオルが届いて

ちびパンダは鼻血ブーの大興奮でした。

 

 

 

ちびパンダ

「ねぇ、ばぁば!!

 

 パンちゃん

 ぷりんしぇしゅになる!

 

 ありがと!

 

 パンちゃんぷりんしぇしゅが

 だいしゅきなの!!」

 

 

 

と言いながら徐ろに

ソファーの上にその枕を置いて

 

 

ころん。

 

 

 

その様子を私が

携帯のテレビ電話で写しながら

ばぁばに見せてあげていると

 

 

 

ちびパンダ

「ばぁばも横でころんちて!!

 

 隣に寝るの!」

 

 

 

と。

 

 

 

ばぁばも横でころんちて。

 

 

横でっ(._.)

 

 

 

 

…むずい。

 

 

 

文明の利器でも

横でころんって

どうやったらいいんだ。

 

 

 

 

 

 

 

ちびパンダ

「早くころんちて!!

 

 ばぁばとおねんねちたいの!

 ウェェーーーーン」

 

 

 

がおー、ビエーン

ちゅどーん

 

 

 

なんだかとってもいっぱい

泣き始めた。

 

 

 

 

電話越しにばぁばが

 

 



ばぁば

「見てるよー、大丈夫だよー」

 

 

 

とあやしてくれているが

ビエーンのボリュームが大きすぎて

ちびパンダの耳には

全く届いていない。

 

 

 

 

ちびパンダ

「ママ!ばぁば早く、

 ここにコロンしてあげて!!」

 

 

 

・・どうやらちびパンダは

枕の上に寝転がる自分の隣に

ばぁばの入っている(?)携帯を

置いてほしかった様子。

 

 

 

ちびパンダに私の携帯を渡すと

画面いっぱいにばぁばが映った携帯を

枕の上にそっと置いた。

 

 

そしてにっこり笑って

携帯の隣に並び

自分も枕にコロンして

 

 

 

ちびパンダ

「ばぁばといっちょ。」

 

 


とご満悦。

 

 

 

 

そっか。そうしたかったのか。

 

 


 

でもつまり

 

ばぁばには、

うちの天井しか見えてないわけで。

 

 

謎の映像なわけで。

 

 

 

 

 

でも携帯の向こうから

聞こえてきたのは

 

 

 

 

ばぁば

「あー、いい気持ちねー。

 

 プリンセスの枕

 ふかふかねー。

 

 パンちゃんの隣でおねんね出来て

 ばぁばは嬉しいなー」

 

 

 

という、優しい母の声だった。

 

 

 

 

 

 

 

あぁそうだ。



そうだった。

 

 

 

 

 

私も幼い頃は

この母の優しい声に抱かれて

コロンしてたんだ。

 

 

 


私は生まれてからただの1度も

母に暴言を吐かれたことがない。

 

勿論沢山叱られたし

思春期の頃は迷惑もかけたけれど

 

それでもどんな時も

いつも優しく大らかで

 

私を否定する言葉など

聞いたことがなかった。

 

 

(じゃあなんでこんなにチミは

 ツッコミ激しめ娘になったんだ。

 とか言わないでぇぇ。)

 

 

 

 

おませで元気なちびパンダの子育ては

 

わからないことも多くて

奮闘する日々だけれど

 

きっとこれからの方が

大変なことが多いのだろうけど

 

 

 

私はいつか

母のような、母になりたい。

 

 

 

 

 

 

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