そもそもシーズン6の
話の始まりは
大地くんからでしたね。
ブログにはやり取りの全てを
書ききれるわけでは
ありませんでしたが
実際はこの何倍も何十倍も
大地くんと話をしてきた中で
大地くんは幾度となく泣きながら
お母さん(みどりさん)が
心配するから言わないでねと
私に話していたことがあります。
それは大地くんの進路、
つまり「将来の夢」です。
当時将来の夢を話しながら
泣いていたのは
今にも壊れてしまいそうな母を想い
どうやったらお母さんが
元気になってくれるんだろう。
ご飯を食べてくれるんだろう。
お父さんと離婚して欲しいけど
実はお母さんは
離婚したくないんじゃないか。
そんなことをいつも
心配していた子だからです。
大地くんはお父さんの不倫を知り
それから一気に、精神的に
大人になろうとしていました。
それはきっと自分が
お母さんを守ろうと
思っていたんでしょうね。
ブログでの発言だけを見ると
素直で真っ直ぐな男の子ですが
それまでは普通に反抗期もあったり
離婚のごちゃごちゃがあった時も
みどりさんや葵ちゃんと
思いっきりぶつかることもありました。
そりゃあそうですよね。
家族ですし、親子ですからね。
しかしその過程で大地くんなりに
将来自分はどうなりたいのか
どうしたら
みどりさんの支えになれるのか
今なりたいものがあって
だけどその夢を叶えることは
社長になるような収入は得られないから
金銭的には思いっきり
贅沢をさせてあげられるわけじゃなくて
みたいなことを
沢山沢山考えていたんです。
当時私は言いました。
私
「大地くんの夢はきっと
お母さんの夢でもあるよ。
だから家族を守るためとか
そういうことで
大地くんの進路を決めなくても
いいと思うの。
お母さんは大地くんが
社長やお金持ちになることなんて
望んでないと思う。
大地くんがお母さんに
笑っていて欲しいと思う以上に
お母さんは大地くんに
幸せになってもらいたいはずだから。
今なりたいと思うものがあるなら
それは本当に素敵なことだし
例えば就職して
その後またやりたいことが変わっても
全然いいと思うんだよ。」
同じようなことを
大地くんの恩師も言ってくれたようで
最終的に彼の背中を押してくれたのは
その当時の
高校の先生でした。
良い出会いが、あったんですね。
そして今、大地くんは
当時の夢を叶えようとしているんです。
それが
「小学校の先生」です。
これからの未来を担う子供たちに
沢山のことを
教えてあげたいんだそうです。
みどりさん。
あの時お母さんを守りたくて
不甲斐ないと泣いていた彼は
やり場のない怒りに
どうしようもないと悩んでいた
あの高校生の男の子は
立派な大人になり
これから沢山の子供たちを
導いてゆこうと頑張っています。
大地くんとは今、
あの頃のように
頻繁に連絡を取ることはないのですが
この空の下
いつだって、応援しています。
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