シーズン3 登場人物

主人公 紀子さん

…40歳の働く主婦。一人息子は高校生。

 美容オタクで、スタイルが良くて美人。

 料理はプロ級にうまい。

         

紀子の夫 マサル

…紀子さんの大学時代の先輩。

 都内で祖父の代から引き継いだ不動産会社を経営。

 スマートで男女問わずモテる。

 

紀子の親友 真子

…紀子とは高校時代からの親友。

 紀子たちの結婚式で健二に一目惚れされて結婚。

 娘が二人いる。

 

真子の夫 健二

…マサルと大学時代のサークル仲間。

普段はマサルとよくサーフィンに行っている。

 

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ひとしきりバーベキューを楽しんだ後、

マサルがみんなに声をかけた。

 

 

マサル

「そろそろロッジの中で、

 カードゲームでもしようか。」

 

 

子供たちが歓声を上げて

一斉に集まってきた。

 

 

紀子さんはそんなマサルを見ながら

小さくため息をついていた。

 

 

確かに私達夫婦は、仲はいいし

それなりにスキンシップもあるけど

マサルだって怪しいものだ。

 

本当は、真子と色々話したいのは

紀子さんの方だった。

 

もしかしてお互いの旦那が揃って

二人とも浮気していたなんて

そんな話もありえるの?

 

 

…いや、

そんな予感が当たるのは困る。

 

これまでも

多少の遊びはと目を瞑ってきたが

嫌なものは嫌だ。

 

 

今日は泊まりで時間もある。

 

夜になったら

やっぱり真子とは

ちゃんと話をしよう。

 

 

紀子さんはそう思った。

 

 

 

 

そして夜になり、

子供達が寝静まった頃

健二さんが

 

「たまには大人同士4人で

 ゆっくり飲もう。」

 

 

そう声をかけてきた。

 

 

真子と二人で話したかったが

真子がいいよと言ったので

その流れに乗ることに決めた。

 

 

健二

「いやー、この4人で飲むのも

 久しぶりだよなー。

 マサルとも半年ぶりくらいか?

 前はしょっちゅう

 二人でも飲んでたのにな。」

 

 

マサル

「そうだな、子供達が大きくなると

 なかなかこのメンバーで

 会わなくなるな。」

 

 

確かにそうだった。

 

 

健二

「紀子さんは相変わらず綺麗だなー。

 真子も、紀子さん見習えよー。」

 

 

真子

「うるさいなぁ。

 私のことはいいでしょ!

 

 ほんっと健二って

 デリカシーがない。

 

 マサルさんは、紀子さんのこと

 いつもちゃんと褒めるんでしょ?

 いいなぁ。紀子が言ってた。」

 

 

マサル

「いやぁ、まぁそれほどでも…」

 

 

健二

「紀子さんくらい綺麗だったら

 そりゃあ男は誰だって

 褒めるだろう。」

 

 

真子

「もう、本当健二黙って!」

 

 

確かに健二もデリカシーはないが

紀子さんの目から見たら

それが愛情表現にも見えて

嫌な感じはしなかった。

 

 

真子は何を抱えてるんだろう。

紀子はやっぱり

真子のことが気になっていた。

 

 

 

紀子さん

「ねぇ真子、

 ちょっと二人で話そうよ。

 

 健二さんごめんねー。

 ちょっと真子借りるねー。」

 

 

紀子さんと真子は缶チューハイを持って

ロッヂの外にある

ベランダに移動した。

 

 

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