シーズン3 登場人物
主人公 紀子さん
…40歳の働く主婦。一人息子は高校生。
美容オタクで、スタイルが良くて美人。
料理はプロ級にうまい。
紀子の夫 マサル
…紀子さんの大学時代の先輩。
都内で祖父の代から引き継いだ不動産会社を経営。
スマートで男女問わずモテる。
紀子の親友 真子
…紀子とは高校時代からの親友。
紀子たちの結婚式で健二に一目惚れされて結婚。
娘が二人いる。
真子の夫 健二
…マサルと大学時代のサークル仲間。
普段はマサルとよくサーフィンに行っている。
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親友家族が集まって、
毎年恒例の外でのバーベキュー。
紀子さんの息子は高校生で
真子の娘たちは小学生だが
3人は
YouTuberのことなんかを話しながら
子供同士で盛り上がっていた。
そんな様子をしばらくは
大人4人で聞いていたが
マサルと健二は二人で
サーフィンの話で盛り上がり始めた。
話に夢中になる男たちを横目に
紀子さんは真子に話し始める。
紀子さん
「ねぇ、真子。
さっきのことだけど、
悩んでるって、どうしたの?」
真子
「あぁ…ごめんね。
健二がそこにいるから
聞かれたらちょっと…
今はいえないかな…」
紀子さん
「そっか。わかった。」
その答えに、
やはり夫婦間で何かあったのだなと
紀子さんは思った。
思わず声を潜めてしまう。
紀子さん
「でもいつから?そんなに辛いなら
LINEでもしてくれたらよかったのに。
いつだって聞くよ。」
真子
「そうだよね。ありがとう。
まぁでも…大丈夫。
自分でなんとかしないと…。
…それにしても
紀子のところはいいね、
いつも夫婦仲が良くてさ。」
紀子さん
「真子のところだって
仲いいじゃない。」
真子
「まぁ、そう…なのかな…
でもさ、
もう健二は私のこと
女として見てないっていうかさ…」
結局、
ここで続きを話し始めてしまった。
紀子さん
「それは、男女関係じゃなくて
夫婦愛に変わったって
ことなんじゃないの?
だって健二さん
娘ちゃん二人のこと
すっごく面倒見るじゃない。」
真子
「そうなんだけどさ…」
真子はふてくされるように
頬を膨らませていた。
真子が悩んでいるのは
夫婦問題なのだろうか。
それとも
健二が浮気でもしたのだろうか。
今ここで聞いてみたいけれど
確かにこんな話、
すぐそばに子供や旦那たちがいるところで
話すべきではない。
紀子さんはこのときは
それ以上聞くのをやめた。
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