ミキ本人です。
過去を振り返って書いています。
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話が行ったり来たりになってしまうが
穏やかな生活を送っている今
過去を振り返ってみる。
いったいどの辺りからタクヤは
おかしくなってきていたのだろう。
いや、最初から強引だったし
告白も付き合い始めも
半ば一方的ではあったけれど
まだ私に対しての
思いや思いやりは伝わっていた。
しかし私が妊娠中
次第にタクヤの言動は
自分勝手になり
束縛も強くなっていった。
妊娠が分かってからの1、2ヶ月は
割と平和だった。
喧嘩もしなかったし
近場に2人で出かけたり。
しかし、
妊婦になっても
最前線で働いていた私は
疲れからなのか
妊婦あるあるの情緒不安定さなのか
タクヤのちょっとした言動にも
普段よりイライラすることが増えて
タクヤもそれに我慢できず
次第に喧嘩が増えてきた。
本当は穏やかに過ごしたい。
イライラなんてしたくない。
お腹にいる子供を守りたい。
そう思うと
同じ空間に居てこれ以上喧嘩するより
一旦この場を離れたいと思い
外に出ようとした事が何度かある。
別に、
家出をしたかったわけじゃない。
都内のマンションでは
隣の部屋にいったところで
気配を感じてしまうし
胎教のためにもこれ以上
喧嘩をしたくなくて
ちょっと外で気持ちを切り替えるべく
近所のカフェにでも行こうかというレベル。
すると私が出て行ったことに
気づいたタクヤは
いつも猛烈な勢いで
靴も履かずに追いかけてきた。
驚く私、
事情を話したい私の説明も聞かず
連れ戻される。
連れ戻された後は、
私の財布、携帯を奪い取り
出ていけないようにしていた。
そして、怒鳴るのだ。
タクヤ
「何考えてんだよ!!
そんな身体で出歩くな!!」
いや、普段仕事に行ってるじゃん。
そんな身体でって
あんたは家のこと、何もしないじゃん。
そんな体だともし本当に気遣うのなら
なぜ家のことしない?
そもそも
出て行きたいと思ったのも
あなたの言動が原因ですが。
言ったところで
どうにもならない事も
わかっていたので、
それ以上は言い返しはしなかった。