ミキ本人です。

 

今はタクヤとの出会いについて

振り返っています。

 

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定期検診のために行った産婦人科で

子宮筋腫と言われた私だが

大きさや場所から見ても

手術をするような話ではなかった。

 

痛みもなかったし、

まぁ、おおごとじゃなくて良かった。

 

 

しかし

 

 

 

 

医師

「ちょっと‥ 

 別途検査してもいいですか??」

 

 

 

 

ミキ

「はい…。え?

 何か悪いところがあるんですか…?」

 

 

 

 

 

医師

「悪いというわけではなく

 1つ気になる事があります。」

 

 

ミキ

「気になる… 

 それはなんですか?」

 

 

 

 

医師

「最近、ホルモンバランス

 崩れてませんか?」

 

 

 

 

ミキ

「それは‥はい…最近というか

 ここ数ヶ月ずっと

 安定はしてないですね。」

 

 

 

 

医師

「そうですか。そうしましたら

 念のために

 検査しておきましょうか。」

 

 

 

 

 

先生のこの濁し方。

 

なに。

 

 

もしかして…。

 

 

子宮癌とかなんか、

他に悪いところがみつかったとか‥

 

もしそうだった場合は、

治療しないと手遅れに…。

 

 

 

 

ミキ

「わかりました。受けます。

 今日これから、

 受けられるんですか?」

 

 

 

 

医師

「今からで問題ありませんよ。

 お時間は大丈夫ですか?」

 

 

 

ミキ

「はい。長くなければ。」

 

 

会社の近くの

クリニックに立ち寄っていた私。

その日は時間にある程度

余裕があった。

 

 

そして看護師さんに案内され、

検査をした。

 

 

それから10分くらいで

診察室に呼ばれた。

 

 

そんなに早く出るもんなんだ。

 

 

 

 

看護師

「○○さーん。(名字)

 診察室にどうぞー。」

 

 

私は診察室に入り、

医師の前に座った。

 

 

 

 

ミキ

「あの…どうでしたか??」

 

 

医師

「妊娠してますね。」

 

 

 

え。

 

 

本当に、驚いた。

定期検診のつもりで行った婦人科。

 

私はそこで医師から

思いがけない言葉を聞いた。

 

 

妊娠してますね。

 

 

そんなことあるのか…

 

 

私に子供…

 

 

一瞬頭が真っ白になった。

 

 

 

これまでひたすら

仕事一筋で生きてきた。

 

もちろんこれからも

そうだと思っていた。

 

 

だからこんな私には

この先も恋愛のチャンスなどない。

 

 

やりたいことを貫くには

子供はおろか

結婚さえ諦めなければいけないと

そう思って生きてきた。

 

 

だからその代わりというのもなんだが

私には妹がいて

その妹に子供が出来たら、

全力で愛を注ごうと思っていた私。

 

 

 

そんな私に

 

 

 

子供?

 

 

 

一瞬は真っ白になった頭を

フル回転させた。

 

 

父親はもちろんタクヤ。

 

 

付き合って1ヶ月と少しの

しかも6歳下の。

 

 

それが、この子の父親。

 

 

いくら押しが強かったタクヤでも

たった1ヶ月の付き合いで

私が妊娠したって伝えて

受けとめることが出来る?

 

 

いや、無理だ。

 

 

 

親になんて言おう。

 

あ、仕事どうしよう。

 

 

まず誰にどう話す??

 

 

 

その場で色々悩む中で

1つだけ

確かだったことがある。

 

 

 

それは、

 

 

この子は絶対に産む。

 

 

もう、会いたいのだ。

 

 

 

この先どうなっても

そのことに迷いは

1%もなかった。