タクヤの話の途中だが

私の気持ちを少し。

 

 

ミキには友人が多い。

 

 

その中には、

学生時代の友人もいれば

社会人になって出来た

繋がりもあるようだが

 

さすがに自身の結婚生活について

全ての人に逐一

話していたわけではない。

 

だから私がこのブログを書き始めて

数週間経った頃、

ミキの元には多くの人から

 

 

「会いたいです!話したいです!」

 

と連絡が来たらしい。

 

 

しかしその件について

 

 

私はまず一旦、驚いた。

 

 

 

なぜならこういった話題は

基本的には隠したいし

公にするのを避けたい人が多いと思う。

 

だから皆誰にも相談できず

人知れず悩んで

家庭のことは特に明るみになりにくく

どんどん傷が深まるばかりなのだ。

 

けれどミキはむしろこのブログを

 

「話す手間が省けるから

 みんなに読んでもらう!」

 

とか言いながら

多くの友人に伝え始めたのだ。

 

 

そんなことを聞いた最初の頃

とあるエピソードを書く前に

ミキに確認した。

 

 

 

「ねぇ、この話は書くのやめようか?

 

 結構友達が

 ブログ読んでるんだよね?

 それならここまで

 あけすけじゃない方が良いかな」

 

 

心配していたのは

むしろ私の方だった。

 

 

 

ミキ

「大丈夫!そういうの全部

 受け止められる人しかいないし

 隠したい人もいないの。」

 

 

なるほどね。

 

 

そのミキの強さが、

モラハラDV被害の深みと

スパイラルにはまらず済んだのだと

勝手に私は分析している。

 

もちろんそのストレートな優しさが

闇を抱えるタクヤを

正面から受け止めてしまい

振り回された要因でもあるかもしれないが

 

 

何よりミキの友人たちは皆、

心底暖かかった。

 

 

きっとそれぞれに、

痛みも辛さも、寂しさも孤独も

抱えて来た人たちなのだろう。

 

 

そしてそこを、なんとかして

乗り越えて来たのだろう。

 

 

月並みなことを言うが、

辛いことの多くは、

自分を傷つける原因が人であって

 

だけど助けてくれるのも

 

やっぱり人なのだ。

 

 

しんどいことがあった時、

もうどうしようもないと思った時、

 

誰かに自分のことを話せたなら

 

今すぐにその傷は癒えなくても

今すぐに問題は解決しなくても

きっといつか

なんとかなることの方が多い。

 

 

なんとかならなくても本当は

自分の世界は終わらない。

 

 

なんて、

今が痛みの真っ最中の時は

そんなの嘘だと、私でも思っていた。

 

 

 

だけど実際ミキはたくさん泣いて

たくさん苦しんだけれど

決して諦めたり、長い間同じ場所で

くよくよしたりはしなかった。

 

これは彼女が自力で

私は辛いんです、しんどいんです。

むかついているんですと

 

 

心の悲鳴を

家族や友人に打ち明けて

それを周りが全力で

受け止めてくれたからだろう。

 

 

 

私には娘がいるけれど、

いつか彼女がもう少し大人になった時

必ず伝えたいことがある。

 

 

大切なのは、あなたの「命」

人の「命」だと。

 

 

それ以外はひとまず無くしても

取り戻せる。

 

だから辛い時は

 

必ず吐き出せる人になって。

受け止められる人と出会って。

 

 

それが親である

私じゃなくてもいいから

 

弱さをきちんと

さらけ出せる人になって、

 

 

そしてどうか

 

生きて。

 

 

 

 

 

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