ミキ本人です。

今はタクヤとの出会いについて

振り返っています。

 

 

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タクヤの押しに流されて

夕飯を一緒に食べることになった私たち。

 

午後、夕飯には少し早い時間に

最寄の駅で待ち合わせた。

 

 

ミキ「本当に来た!」

 

 

 

タクヤ

「そりゃ来ますよ。

 ミキさんに会いたいんで。」

 

 

 

 

よくもまぁ、恥ずかしげもなく言う。

タクヤは本当に嬉しそうだった。

 

 

 

ミキ

「とりあえず、ご飯食べる??

 まだ早いか。」

 

 

 

 

タクヤ

「はい、さすがに早いんで

 その辺散歩しましょうか。

 買い物でもなんでも付き合います。」

 

 

 

 

買い物…。

 

 

 

 

 

ミキ

「それなら別行動でもいい?

 適当に好きなところ回りたいから。」

 

 

 

 

咄嗟に、反射的に

突き放すようなことを言っていた。

 

 

彼氏とかなら

いつもは割と合わせたりもするけれど

本来の私は

買い物するなら一人でサクサク回りたい。

 

 

 

 

タクヤ

「えー!なんでですか!?

 せっかく会いにきたのに、

 別行動ってあんまりですよー!」

 

 

まぁ、そりゃあそうだ。

タクヤの言っていることは

おかしくない。

 

 

けれどタクヤはなんだかんだ

私に合わせるとか言いながら

全て自分のペース、

やりたいことを貫こうとしている。

 

 

 

 

ミキ

「ごめんごめん。

 私元々、買い物とかは

 1人でするタイプだからさ。」

 

 

 

 

タクヤ

「そうだったんですか。

 じゃあこれからは、僕が一緒ですね。」

 

 

あーーー。

 

 

ってなぜ、なぜなぜ?

 

 

なんだかしっくり来ない。

年下の敬語坊やに慣れない。

違和感しかない。

 

 

どうして私、

付き合うって言ったんだろう。

タクヤのペースなんだろう。

 

おかしい、絶対おかしい。

 

いつもの私じゃない。

私、なんなの?

 

 

心の中はずっとざわついていた。

 

 

 

この時の私の違和感は

 

間違っていなかったのに。