タクヤとの出会いは、職場だった。
ん?どこかで聞いた名前。
あ、Facebookで申請がきてた
あの子か!
私は、当時彼の上司だった私の同期に
タクヤについて聞いた。
だって、私の部下になるんだし
どんな奴か事前に聞いておかないと。
同期
「あぁ、タクヤね。
勢いある奴だよ。売れるだろうな。
ずっと○○グループ(私のいるグループ)に
行きたいって言っててな
今回念願叶って異動になったんだよ。
よろしく頼むよ!!」
まぁ、たしかに勢いはありそう。
売れそうだな。
それに、会ったばかりなのに
妙に私に懐いてるし。
とりあえず
飲むか。
と、すでにもう今だと
時代錯誤かもしれないが
私の会社は新人がくると
仕事終わりに男女構わず
会社の近くで一杯(では終わらないけど)
飲みながら、
なぜこの会社に入ったか。
今後、どうなりたいか。
この会社で何がしたいか。
いろいろ話を聞くことが常だった。
だからタクヤも例外ではなく
飲みに誘った。
(もちろん部下だって断ることもできる。)
タクヤ
「ミキさん、いきます!
僕、ミキさんの事前から尊敬してて
一緒に飲みたかったんです。
ありがとうございます!!」
この時はまだ
可愛げある後輩だった。
その時のタクヤは目を輝かせて私に
多くの質問をしてきた。
私もタクヤがどうなりたいか。
育成するには
どうやっていこうか考えながら
彼の話に耳を傾けていた。
でもそれは
あくまで私の部下として。
だけど後々、
タクヤから私に対しての想いは、
ただの憧れではなかった事を
知ることになる。