ミキ本人です。
今回は、結婚式までのことを書きます。
女にとって晴れの舞台の結婚式
私にとっては…
忌まわしい記憶となりました。
正午に行った結婚パーティーは
15時前には終わり
その日私たちは会場のホテルに
宿泊することになっていた。
(スイートルーム
宿泊サービス付きだった)
ちびミキが一緒なので
2次会はしなかった。
そう思っていたが
友人たちはそれぞれに
久々に顔を合わせた懐かしさで
飲んでいるらしい。
ありがたいことに
少しだけ飲まないかと
皆が連絡をくれたが、
そして私ももちろん本来であれば
散らばった友人たちのところ全てに
顔を出しに行きたいところだが、
娘をお酒の席に
連れてゆくわけにもいかない。
ミキ
「本当にごめん!
娘といるから回りきれない!」
そう伝えると友人たちは
揃いも揃って、
暖かい言葉を返してくれた。
「今度家に行くよ」
「楽しかった」
「ミキらしいパーティーだったよ。」
「独身時代なら、全部回ってたな笑」
良かった。
楽しんでくれた。笑ってくれた。
それだけで十分。
ご飯はせっかくなら
美味しい方がいい。
パーティーのの時は
なるべく知っている人同士で
ゆっくり座れたらいい。
席の配置、コース料理の内容
荷物にならないお土産。
特別って何だろう。
そんなことをいろいろ考えて
計画して、進めた結果
フレンチのコースは座って食し、
お酒は絶え間なくスタッフに注いでもらい
テーブルは顔見知りばかり。
初対面でも
気が合うであろう参加者でセッティング
(結果、仲良くなってた笑)
お土産は先輩が運営している会社の
スイーツ(デザイン、味にこだわった
おしゃれなやーつ!!笑)
しかも、小ぶりで邪魔にならない!!
なんて私なりに、一生懸命考えて
友人たちが喜んでくれた式の準備を
タクヤは
手伝ってくれなかったわけだ。
ちなみに私は
外で行なっている集まりには行けなかったが
高校時代の親友たちは、
同じホテルに泊まることになり
ホテルのカフェで待っていてくれた。
私は1年浪人をしていたのだが、
その時代の悪友たちと親友たちは
いつのまにか仲良くなっていた。
高校の親友たちの中には
すでにママの子もいて
子供同士で遊ばせることが出来たのも
嬉しかった。
色々あったけれど
やっぱり結婚式を行なったこと自体は
間違ってなかったとそう思った。
だけど楽しいプチ二次会
そこに、タクヤはいない。
本来結婚式の後は、新郎新婦が
2人揃っているものだろう。
でも今日の出席者の中に
タクヤの知り合いは
ほとんどいなかったし
というよりその時タクヤは
別の場所にいたのだ。
それは私とお義姉さんが、秘密裏に
セッティングしたものだった。
そこでタクヤは姉と義兄から、
これまで知らなかった事実を
告げられていた。
タクヤはそこでこれまで知らなかった
多くの事実を知る。
まずは両親が
姉に対して行ってきた仕打ち。
両親がどれだけ姉を苦しめていたか。
とはいえ、実の両親。
振り切ることもなかなか出来ず、
旦那さんと息子と過ごすうちに
やっと決心がつき絶縁したこと。
それでも日々の生活の中で今も
苦しむ事があることを聞いた。
(ここでは詳しく書けずすみません。)
タクヤはただ
黙って聞いているしかなかった。
そして何よりタクヤが驚いたこと。
それは私が
それら全てを知っていたこと。
タクヤの過去も嘘も。
両親の過去や嘘も。
挙式も結婚パーティーの時も
全て知った上で
あのスピーチを行った。
タクヤは驚き、
そしてまた、号泣した。
そりゃ普通ね、一般的にね
ご両親が毒親と知って
それでこその今のタクヤか‥と思うと
それでも結婚できる勇気がある人
少ないよね。
というか、式とか辞めるよね。
結婚式に1人も友達が来ない時点で
ドン引きして、この人って…ってなるよ。
普通はね。
でも、その時の私は普通じゃなかった。
いや元々普通ではないかもしれない。
(というか、普通の基準がもうわからない汗)
過去は過去。
これから
何を優先して生きていくか。
チビミキに幸せな日々を送らせるため。
チビミキを、幸せだと思える家庭で
育ててあげるため。
タクヤ??クズのタクヤ??
分かってる。
本当にクズだと思う。
でも、チビミキの父親には変わりない。
今回を機に改心してくれればいい。
これから努力して、変わればいい。
そう願うようになっていた。
願うしかなかった。
この時は。