ミキ本人です。
今回は、結婚式までのことを書きます。
挙式とパーティーの費用について
結局タクヤ側は一銭も払わないまま
というか、資金を集められないまま
式の前々日まで
仕事の予定がパンパンだった私が
合間に銀行に行き、お金を借りた。
前日は式場の最終チェック。
そして挙式当日は5時起きで
準備と撮影を行なった。
ここ1ヶ月は特に
タクヤ側の友人0人という
驚きの事実の後
座席表の調整や最終打ち合わせなど
仕事、家事育児と
並行して1人でこなしていたから
そこにきてお金の工面なんて
心労と身体的疲れは
もうギリギリ状態だった。
それでも笑顔で写真を撮り
チャペルでの誓い。
あぁ、疲れた!!
いろんなことが心配すぎて
感動出来なかった。
そんな中で
私と父が花嫁衣装で
バージンロードに現れた瞬間
号泣したタクヤ。
はい?
もう、なんで?なんなの?
あんたね、
泣きたいのはこっち!
最初に口を出すだけ出して
その後なんにも準備を手伝わず
一銭も支払いをしていないお前は
一体何に感動していたの?
チャペルでの挙式後は
親族のみで食事会。
そこで
遂に私の身に異変が…
ミキ
(やばい・・気持ち悪い…
苦しい…)
すぐに介添えの方に伝え
コルセットを外してもらった。
それから私は
あろうことか
ウェディングドレス姿で
トイレから一歩も出られなくなった。
そんな花嫁いるのか!
はい。
ここにいます。
お酒は乾杯の一杯だけ。
普段、浴びるように飲める私が
グラス一杯のシャンパンで
潰れることなどない。
心労と過労が限界に達していた。
それでも吐くだけ吐いて。
私は席に戻った。
だって今日は晴れの舞台。
私だけじゃなくて
両親にとっても
晴れの良き日なのだ。
こんな姿を、
見せられるわけがない。
幸せだと、思ってもらいたい。
だからその場にいた誰も
途中抜け出した私が
トイレでうずくまって吐いて
涙を流していた事は知らない。
それから数分で落ち着いたので
私はその後も
何もなかったかのように
最後まで乗り切った。
そして、力尽きた。
控え室に戻った瞬間
私は立ってはいられなかった。
つまり、倒れ込んだ。
親族だけが出席する挙式の日と
友人だけを招待した
結婚パーティーの日取りは別々だったが
そうしておいてよかった。
このあと
もしもパーティーがあったなら
私の身体はもたなかったかもしれない。
チビミキの隣で
少し横になったおかげで
だいぶ落ち着いた。
暫くしてタクヤが戻ってきた。
タクヤ
「 支払いに関して、考えてた。
とはいえ、俺も審査落ちてるし…。
もう1度、他で借りる事が出来ないか俺
申請するから!
少しでもミキに返すから!」
いや、落ちるよ。
タクヤじゃ落ちるって。
だってもう落ちたじゃん。
そもそも中途入社だから
あんたはまだ契約社員。
勤続年数も1年ちょいで
審査通るの無理やん。
その前に、
滞納してる支払いあるやん。
少しでも返すからって
お金の問題なら
挙式費用のことだけじゃないやん。
私は、タクヤがどう頑張っても
無理な事はわかっていた。
私
「うん。有難う。」
いや、この頃の私よ。
そもそも有難うではない!!
タクヤのせいでこうなってるの!
でも、
私にしかどうする事も出来ないのも
分かっていた。
タクヤ
「ミキ、ごめんね。
本当にごめん。全部俺が悪い。
本当に申し訳ない。」
そう。
その通り。
お前が全部悪い。
申し訳ないじゃ済まない。
申し訳ないと思うなら、
今からでも日雇いのバイトを掛け持ちして
数万円でも作れたと思うけど?
でもこの時の私はおかしかった。
私
「ううん、私も気づけなかった。
タクヤが抱えてること・・
気づいていたら止めれてたのに。
1番傍に居たのに
気づいてあげられなくて、ごめんね。」
‥‥。
私よ!!
どんだけ甘いんだ!!
本当に、どうかしていたと思う。