ミキ本人です。
今回は、結婚式までのことを書きます。
女にとって晴れの舞台の結婚式
私にとっては…
忌まわしい記憶となりました。
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都内の数ある式場から
1人で数カ所に絞り込むのは
結構大変だった。
もちろん楽しい作業でもあったけれど
その間タクヤは全くの無関心。
それなのに1件目の式場見学で
目を輝かせて即決。
いや、いいんだけどさ。
私も気に入ったところだし、
つまらなさそうに何も決まらず
グダグダされるよりはマシか。
今までの
全くノータッチからの即決。
でも、これからのスケジュールとか
予算とか
一緒に考えてくれるんですよね?
なんて、
そんな期待が出来るわけはない。
実はこの日、
合わせて予算の大枠を
プランナーさんに
作成してもらっていた。
タクヤ
「ミキ、一生に一度なんだしさ。
好きなドレス選べよ!
どこのブランドでもいいよ!」
・・・。
タクヤはこうやって、
マンションでもなんでも
見た目やネームバリューにこだわる。
お金の心配がないのなら
本当に楽しい衣装選びだが
どこのブランドでもってさ
それでドレス代って
数十万、数百万違うのはご存知?
両親への花束を
ドライフラワーだか
ブリザードフラワーだか
勝手に決めようとしてたけど
値段見てた?
自分で払うつもりある?
プランナーとの話し合いを
ガンガン進めていくタクヤに
不安とツッコミしかなかったが
一旦そのまま進めた。
なぜなら
これで気分を害した時の
タクヤは面倒だ。
どうせ最終調整をするのは私。
私には、
お金をかけるべきもの
かけなくてもいいもの
あれは嬉しかった
こうだったらいいな。
そういうことが明確にあった。
一番は
出席者が楽しめること。
もちろん自分も楽しみたい。
でもタクヤは、自分のことばかり。
出席者のことなど
一切考えていない様子だ。
タクヤはどうせこの先の準備も
たいしてやらないだろう。
ただ、
大して手伝わないどころか、
何もしなかった。
挙句の果てに友達を呼ばない…。
どういうこと?
出席者について
タクヤと私は
同じ職場に勤めていたので
まずは共通の知り合いがいて
そこは私が招待状を出した。
それ以外をリストアップすると
出席者は私の方が
多くなってしまいそうだったが
本来結婚式は、
男性側が多く呼ぶものかと思い
自分が呼びたい友達の人数は
かなり制限した。
そしてタクヤの方は自分で
招待状を出すと言った。
しかし結果は、誰も来ない。
あとになって、
呼べる友達がいない
会社の人は呼べない
その理由を知った。
私はもう
何が起きても驚かなくなっていた。