ミキ本人です。

今回は、

結婚式までのことを書きます。

 

女にとって晴れの舞台の結婚式

私にとっては…

忌まわしい記憶となりました。

 

 

 

私たちは授かり婚だった。

 

だから結婚式は

娘が産まれて落ち着ついたら

親族だけの挙式と

友人たちを招く会費制の

結婚パーティーにしようと

二人で決めていた。

 

 

タクヤは特に反対することもなく

むしろ喜んでいた。

 

それから式場、

会場選びをするようになったが

なぜかタクヤの反応は良くなかった。

 

 

というか、無関心だった。

 

 

 

まぁ、男なんてそんなもん。

 

周りからもよく

結婚式の準備にあたっては

 

夫婦で喧嘩した。

夫は何もしてくれない。

 

そういった話は

よく耳にしていたから

タクヤもその類なのかと思っていた。

 

 

私は式場を

いくつかピックアップし、

タクヤに共有した。

 

 

そして式場を回るその日は

タクヤの母親が

ちびミキを預かってくれた。

 

 

 

その日は3会場回る予定だった。

 

 

だが、2会場目を

回ることはなかった。

 

 

 

 

 

なぜなら

 

 

 

 

タクヤ

「ミキ!!ここにしよう!!

 

 もう入った瞬間にピンときた!!

 

 ここだよ!!

 

 あの洋館の前で写真撮ってさ!

 もう、俺はここに決めた!!」

 

 

 

 

 

いやあれ、テンション高っ!!

 

今まで何も言わなかったのに、

何このテンション…。

 

 

決めたってあんた…。

私の意見は!?

 

 

もちろん私もこの場所は

ファーストインプレッションで

気に入ってたから

候補にいれたわけで

 

それでタクヤも気に入ったんなら

反対する理由はないけれど

 

 

…いいの?

他のところ見なくて。

 

 

そうして、ノリノリのタクヤは

プランナーが進めるがままに

どんどん話を決めてゆく。

 

 

結局その日のうちに

私はドレスを試着し

タクヤと写真を撮り、

ディナーコースまで堪能して帰った。

 

 

かなりテンション高めのタクヤと。

 

 

 

 

 

 

 

帰宅後

 

 

 

タクヤ

「いやー!一発で決まった!!

 迎賓館にしたよ!!

 クラシックでいいだろ!!」

 

 

 

自分の母親に

意気揚々と伝えていた。

 

式場をピックアップする時は

一切何も手伝ってくれなかったのに。

 

 

 

なにこれ。

 

 

なんだろうか

この違和感は…‥

 

 

あとになってこの違和感が、

取り返しのつかないことになってゆくとは

この時は

全く気がつかなかったよ。