※スピンオフは、
ミキ本人の目線から見たお話です。
タクヤの携帯から見つけた情報を元に
どんどん2人の関係性が見えてくる。
タクヤ、
ついでに和歌子さん。
嘘ついて取り繕っても
こっちにはそれを打破出来る
準備が出来そうです。
翌朝
何も知らないタクヤは、
その日も娘の病院に行くために
早起きをしていた。
タクヤ
「おはよー。あー眠っ!
支度しよっか!」
私
「ちゃんと続いてるね。
やれば出来るんじゃん。」
タクヤ
「当たり前だろ!
今日もチビミキが寂しがってる。
待ってるだろうな。」
うん、これまでずーーっと
ずっとずっと待ってたよ。
夜中になると
「パパはー?パパはー?」って
ベッドの広い空間を指差して
あなたを待ってたよ。
その夜から私は、
タクヤと和歌子の
タイムリーな進捗確認をした。
目に飛び込んでくるのは
お花畑な言葉の数々。
独身のカップルならそれもいい。
だけどタクヤは家に帰ったら
あんたを求める
こんなに小さな子がいる。
2人とも本当に
周りが見えてないバカだと思った。
同僚にも部下にも持ちたくない。
友達にも必要ない。
だから、依存し合うのか。
和歌子は友人が少なく
職場に居場所がないようだった。
だからタクヤを求めた。
かわいそうに。
でもそれ、自分の責任だから。
人の道を外れたらどうなるか
親は子供に
教えてあげなければいけない。
だけどその親であるタクヤ本人が
外れまくってしまった。
これまで2人は
教えてくれる人に出会えなかったんだね。
責任持って私が教えてあげるよ。