最新のあらすじ

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お読みいただいてありがとうございます。

読んでくださる方が多くなったため

簡単なあらすじをまとめています。

 

初めての方は是非こちらをお読みくださると

わかりやすいと思います。

 

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そういえば

和歌子に電話をする数日前のこと。

 

重要な部分を書き忘れていたが、

ミキの携帯に非通知で

電話がかかってきていたことがある。

 

 

ひとまず電話に出てみたそうだが、

無言ですぐに切れた。

 

 

当初私とミキは

和歌子からなのかと思っていた。

 

しかし和歌子がミキに

非通知で電話をかけてくる

メリットが何もない。

 

 

きっとたまたまなのかもしれないが

このことをタクヤに

意味深に伝えてみよう

ということになった。

 

 

 

その日もタクヤは

朝9時ごろに帰って来た。

 

 

 

 

ミキ

「ねぇ、非通知って怖いよね。

 誰からか、心当たりある?」

 

 

 

タクヤ

「ない、次かかって来ても

 ひたすら無視しろよ。

 

 相手にしたら、

 つけあがってくるから。」

 

 

ミキ

「でもこれって 

 和歌子さんってことありえる?」

 

 

 

タクヤ

「あるわけないでしょ。

 もう関係ないんだから。」

 

 

ミキ

「それって本当に?

 信じていいの?」

 

 

タクヤ

「もちろん。大丈夫!

 だから挑発に乗るなよ!」

 

 

 

ほんともう、

なにが大丈夫なのか。

 

タクヤの言動には

いちいちため息が出る。

 

 

(相手にしたらつけあがる)

って、自分がしたことを

一瞬も振り返れない人って

誰のことも幸せにできないんだな。

 

 

そしてその日の夜も

タクヤは前の会社の同僚と

飲みに行くとだけ言い

朝まで帰ってこなかった。

 

 

 

ミキ

(ねぇ、二日も連続で朝帰りって

 どこで何してるの?)

 

 

 

ミキが夜中にタクヤに送ったLINEは

朝9時になっても既読にならない。

 

 

また和歌子に会い

非通知で電話していないかと

確認でもしていたのだろうか。

 

 

そして朝10時。

タクヤから返信が来た。

 

 

 

タクヤ

 (1人になりたくて

  実家に帰ってたんだ。

 

  お願い、もう少しだけ

  1人でいさせて)

 

 

 

いや実家なら

1人じゃないですが?

 

てか、危篤だったはずの

母親をほっといて

1人になるんすか?

 

 

 

ミキ

(それならそうだって

 普通に連絡してよ!

 

 帰ってこなければ

 こっちは心配するんだよ)

 

 

 

タクヤ(ほんとかよ)

 

 

 

 

LINEだが、

急にタクヤの口調が変わった。

 

 

ミキ(え?どういう意味?)

 

 

タクヤ

(てか、そうやって俺を

 脅かそうと

 してるんだろ?)

 

 

 

 

 

最終的にこのやりとりが

私の背中を押したのだ。

 

 

このままではまた

ミキがタクヤに逆ギレされて

ミキの方が脅かされてしまうと。