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お読みいただいてありがとうございます。
読んでくださる方が多くなったため
簡単なあらすじをまとめています。
初めての方は是非こちらをお読みくださると
わかりやすいと思います。
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出て行く間際で泣き出すタクヤ。
そしてそれを見て
一緒に泣くミキ。
タクヤ
「こんなことにはなりたくなかった。」
ミキ
「私だって」
そんな風なやり取りが聞こえて
私は1人、
これからの戦いの長さを実感していた。
タクヤからアクションを起こされたら
今後もミキは
きっと答えてしまう。
無視することなど出来ないのだ。
そしてタクヤがその場から動いた。
リビングにいる私の前をさっと通り
少しだけ私を見た。
タクヤ
「パンダさん、、、
すみませんでした。」
そんな言葉をかけられても
私は何の感情も動かない。
その後を
ちびミキちゃんを抱いたままのミキが追い
靴を履くタクヤを
玄関まで見送りに出る。
なんで?
そんなやつほっときなよ!
送り出す価値なんかないよ!!!
喉までその言葉が出かかって
ちびミキちゃんの手前、
言うのをやめた。
玄関で2人が少しだけ
何か言葉を交わした。
バタン。
無機質な音がして
誰もいない玄関でミキは
ちびミキちゃんを抱きしめたまま
立ち尽くしていた。
あぁ・・・
ミキ・・・
私は思わず立ち上がっていた。
ミキ「……」
私
「ミキ!!!!」
こっちの世界に戻ってほしくて
大きな声で名前を呼んだ。
ハッとした表情のミキが
私の方をゆっくり振り向いたと同時に
私はミキを
思いっきり強く抱きしめていた。
ミキ
「うっ・・うっ・・
うわぁぁ
ぁぁーーーー!!」
ミキが初めて
大きな声を出して泣いた。
ミキ
「辛いよーーー!!
苦しいよーーーー!!!」
子供のようにワンワン泣いて
私はそんなミキをただただ
抱きしめるしか出来なかった。
悔しい、憎らしい。
ここまでミキを
ボロボロにしたタクヤが。
許さない。
タクヤを許さない。
だけどどうしたら?
ミキの言動と行動は裏腹だ。
タクヤのことを
憎んでいるし恨んでいる。
口をひらけばいつも
許さない、仕返ししたいと言う。
だけど連絡がきたら
返信してしまう。
会ってしまう。
どうしたらいい?
まず、最初のステップ別居だ。
別居したところで
連絡などいつでも取れるが
ここまできたらもう、
1つずつ進むしかない。
ミキ、苦しいね。
でも、
側にいるから。